マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

かなり赤い・ボルシチ

f:id:Marichan:20170228043502p:plain

ロシア料理といえば、ピロシキボルシチ

・・・あとはウォッカとか(違。

ロシア料理に関しては、日本料理といえば寿司とテリヤキ、と同等の知識しか持ち合わせておりませんでした。

あ、ビーフストロガノフもか。

日本にいた時も、本当に時々ですが、ピロシキボルシチストロガノフ、は食卓にあがっていた記憶があります。

衝撃のボルシチ

実家で出てきたボルシチは、「野菜がゴロゴロ入っていたスープ」。

子供の頃の記憶なので確かじゃありませんが、肉も入っていたはずだけれど、とにかく大きめ野菜が入っていたらボルシチ、みたいな認識でした。

しかしアメリカに来て、ボルシチの認識を根底から覆されました。

 

学生時代ニューヨークで観光客に有名なお店「カーネギー・デリ」 でボルシチを頼んでビックリ!

 

具は一個もなし。

 

というか、出てきたのは

 

蛍光ピンクのポタージュスープみたいなもん!!

 

手元に写真がないのが残念ですが、うわっ、何この色!やっぱりアメリカってジャンクな国なのね!と誤解してしまいそうになりました。

でもよく考えると、これも正真正銘「ボルシチ」。

「ビーツ」をポタージュみたいにして、さらにサワークリームが入ってたので、鮮やかな赤+白=蛍光ピンクになっていたのでした。

そういえばボルシチってカブ、というか、ビーツを入れるんだった!

認識が根底から覆されたと書きましたが、なんてことはない、私の最初の認識が間違っていただけだったw

 ビーツで真っ赤なスープ

 カリフォルニアに来てから良く食べるようになった野菜、それは「ビーツ」と「ケール」。

ちょっと健康志向のお店とか、おされなカリフォルニア料理屋に行くと、大抵ビーツやケールのサラダが出てきます。

ビーツはそれこそ着色料として使うこともある位、真っ赤。

食べたことを忘れて、血尿・下血騒ぎを誤って起こすこともしばしば。

土っぽい味がキライという人も結構いますが、結構あったら買ってしまいます。

そしてちょっと寒い季節になると、ビーツを使ったちゃんとしたボルシチを作るようになりました。

我が家では、フードブロガー、ナターシャさんのレシピを参考に作っています。ウクライナ系の彼女のおうちに伝わるレシピで、簡単版とややこしい版があります。

我が家はもちろん、簡単版を使っていますw

 

https://lh3.googleusercontent.com/-LZccqWx83F8QSQurt1j0YWA7cLxXv2WeNkJeq8UIQf-rrqNzk-t1XQpzPdpUCBmKP3qfSV3waOiUH8Txlq8WT07JYOoV32-OFeg1zl_61nOxsp2_NVbsQLEeV0AOhbMxslgA11xmCFizU6tXL6wJCsJpkA2jzngF_3jPfZW0a11hZ_1rj8aRagBNVU9oz2wPO2dgR6dLlF_BSM-Xtx4yBuNrQ9jY8xmsCuYz_e9W-V0OE1k1jJs5KWAmtDYzgeYhUPXidVTQJslelmuzcdnyRc2QYOBfAbuMR_4RDyOoAc3QT0IyK-V1TR3aZsN15dLCPEC4Mcd7FDPXBVDPY4VH54P9asqrp3eBG12aDkRdYiufnfeB-Z7c5BAd7Jawb9_jKYSgUQzi_7myGLhyGBy2ODjMUMHXgCErQdcLg0cQxbYibFgUfgkbTSzC9I99zMCcBHha-WgMSqwjbTDfKdQ4fnm5q475BqryXJ9if9Scy0-ZhfLzCbRRcERC7-L1Vxajxgr3Qllar7gIGoepz2gOk9yAavqiRuAW1OgGukShieIOo-xoHyq8rRRgJnI3QddWCvaS-vlbTo_--fVzA05dxLyH4zhK9mqkb__i8BQMjdm0SuZtmD4Kg=w772-h962-no

地元の美味しいパンやさんのバゲットと一緒に。 

 そういえば「大きなかぶ」ってロシアの童話がありますが、あれももしかして引っこ抜いていたのは白いのじゃなくて、ビーツだったりしてw

材料(5人分)

  • じゃがいも:中2個、さいの目切り
  • キャベツ:1/4、千切り
  • 水:1リットル
  • チキンストック(ブイヨンでも可):700cc
  • ビーツ:大きめのもの1個
  • 玉ねぎ:半分、みじん切り
  • 人参:1本、すりおろし
  • オリーブオイル
  • ケチャップ
  • ベイリーフ:1枚
  • レモン汁:大さじ2
  • 塩、胡椒
  • ディル:大さじ1、みじん切り
  • 白いんげん豆の水煮缶:半分(200グラム)

白いんげんの水煮缶はこんな感じのです 

ビーツ、日本で普通にスーパーで売っているものではないかも。その場合は、水煮缶があると便利です。こういうの。

 

 作り方

  1. 野菜を下ごしらえする。じゃがいも2個はさいの目に、キャベツ1/4は千切り、玉ねぎ半分はみじん切り、人参1本とビーツ1個は目の荒いおろし器ですりおろす(大根おろしみたいにしないように。シュレッダーにかけた紙みたいにビロビロにする感じで)。
  2. スープを沸かす。鍋に水1リットルと、チキンストック700ccを入れ沸騰させる。チキンストックは、ダシだったらなんでも良いので、ブイヨンキューブを同量の水で溶かしてもOK
  3. じゃがいもを投入。柔らかくなるまで。
  4. キャベツを投入。じゃがいもが柔らかくなたらダーッとキャベツを入れる。
  5. 残りの野菜を炒める。じゃがいもを茹でている間に、オリーブオイルをしいたフライパンでビーツ、人参、玉ねぎを柔らかくなるまで炒め、ケチャップ大さじ3を加える。
  6. 炒めた野菜も投入、味付け。炒めた野菜も鍋に入れ、さらに煮る。レモン汁大さじ2、ベイリーフ1枚、塩小さじ半分、胡椒ひとつまみ、刻んだディル大さじ1、豆の水煮缶を煮汁も一緒に投入し、さらに5分ほど煮る。

ビーツの水煮缶を使う場合は、適当に細かく切って、フライパンで炒めずにそのまま他の野菜と一緒に投入。

参考レシピはこちら

natashaskitchen.com

にほんブログ村 料理ブログへ

日本の食材だけで作れる、偽中東サラダ

f:id:Marichan:20170226155842p:plain色んな国の料理を作っていると、なんだか家の中に色んな種類のスパイスが溜まり始めます。

そんな中で、そんなにしょっちゅう使うわけではないけれど、なんだか親近感があるスパイスのひとつが「スマック」です。

スマックってなんやねん!

Wikipediaで見てみると、なんだか小さな木に密集する赤い実を粉にしたもん・・らしいんですが、多分日本にはない植物。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/SumacFruit.JPG/470px-SumacFruit.JPG

写真はWikipediaより

中東料理ではこの粉をサラダにかけたり、ケバブにかけて焼いたり、色々します。

これまたWikipediaによると、地域によって使い方がちょっとづつ違うらしく、

フムスなどのディップの上にかけるのはアラブ料理。

サラダにかけるのは、レバント地方(ギリシャ、シリア、イスラエル、イラク、ヨルダン、レバノン、パレスチナ、トルコの一部・・と幅広い東地中海地域)。

ご飯やケバブの上にかけるのは、クルド、イラン料理。

ケバブの付け合せサラダにかけるのはヨルダン、トルコ料理。

なんだそうです。北米でも飲料に使うことがあるらしかったり、染料としても使われたりするらしい。へーへーへー!

スマックの代用、これで出来ます!

味は、レモンのような、ちょっと酸っぱめの味。そして色は、赤紫。

イラン料理屋さんに行った時に、実際これが、ご飯の上にふりかけられて出てきました。

ご飯は日本のと違って長粒種なんですが・・・

あれ、これって、なんかちょっと・・・

三島 ゆかり 200g

三島 ゆかり 200g

 

 ・・・ゆかりじゃん!!

というわけで、「スマックがなければゆかりを使えばいいいじゃない。

ちょっと違うけどちょっと似ているスマックとゆかり。ゆかりのほうが、ちょっと酸っぱさが強いかも(写真右はアメリカでよく手に入るゆかりのふりかけ。カリフォルニアだったら普通のスーパーでも手に入ります)。

これをケバブにかけたりサラダに使ったらどうなるんだろう!

早速どんな感じか、ゆかりを使って中東風のサラダを作ってみました。

材料

  • トマト
  • キュウリ
  • パセリ(あれば)
  • オリーブオイル
  • レモン
  • ゆかり
  • 食パン1枚
  • 塩コショウ

 作り方

  1. トマト、キュウリをさいの目に切る。
  2. パセリはみじん切り。
  3. オリーブオイル、ゆかり、レモン汁を1:1:0.5ぐらいの割合で混ぜる。
  4. 切った野菜に和える。
  5. 食パンは綿棒で少し薄くのばして、トースターでカリッと焼き、手で砕いてサラダに混ぜる。
  6. 塩コショウで味をととのえる


エルサレムの料理本にも出てきたファトーシュサラダの日本版みたいな感じのができました。

ピタパンの代わりに、余った食パンを入れてみました。

ゆかりは、スマックよりも色が鮮やか、味はちょっと酸っぱさが強い感じもするので、全く同じ味にはなりませんが、これはこれでまたいける。

もう、日本人ならこれでいいんじゃん?

ケバブ+ヨーグルト+ゆかり、の組み合わせも、機会があったらやってみたいと思います。あとは逆にスマックおにぎりを作ってみるか。

 

にほんブログ村 料理ブログへ

【プロジェクト・エルサレム】3品目:カラフルなお豆サラダ

f:id:Marichan:20170226122313p:plain料理本「エルサレム」のレシピを全部作るぞプロジェクト第3弾。

これは夏頃に作ったもの。

サヤインゲン、緑色だけじゃなくて、白っぽいのもあるのを今まで知りませんでした。

Wax beansと呼ばれるもので、名前の通り緑のインゲンよりもちょっとスムーズな感じなのが特徴なんだそう。

緑のインゲンより、ちょっとシナっとしてるなーとしか違いに気づかなかったんだけど。

この2種類のいんげん豆と、ローストしたパプリカを、色々なハーブと合わせたサラダです。

合わせるハーブは、クミン、タラゴン、コリアンダー、そしてチャービル。

そして熱した油でちょっと弾けさせたケッパー。

豆を茹でたり、パプリカをローストしたり、ケッパーを油に入れたり、色んな種類のハーブを刻んだりと、結構サラダ一品作る割には火を使ったり手間がかかる。

でもハーブを刻んでいる先から芳しい香りが漂ってきてうっとりします。

やっぱり乾燥じゃなくて、生のハーブを活用すると、料理の幅が広がるなぁ。

・・・といいつつ、ハーブは買うと毎回活用し切れず腐らせてるんですが(苦笑)

見た目も香りも美しいこのサラダ。

でも実際食べてみると、期待していたほど香りがなかった・・・

なぜだ〜!!!!

ケッパーの味がもう少し立っていても良かったかも。油に通さないほうがいいのかも。

次回はケッパーの量をもう少し増やしてやってみよう。

と思いながら、手間がかかりすぎるのでまだ一度しか作っていない一品でした。

見た目はキレイなので、また白い豆が出回る季節、ポットラック用にまた作ってみよう。  

 

にほんブログ村 料理ブログへ
良かったらポチッとお願いします♥

カッとなってリラックマ

f:id:Marichan:20170225032902p:plain

子供の小学校では毎年「多文化ナイト」と称して、自分が育ってきた文化を代表する食べ物を持ち寄ったり、クラフトをやったり、パフォーマンスをするというイベントがあります。

我が子が通う学校は、地域でも比較的多様性が無い(!)白人ばかりの学校。

そんな中でもどんなダイバーシティーがあるんだろう!と去年ワクワクしながら初めて参加したのですが、会場は驚くほどの閑古鳥。

持ち寄った食べ物も「スーパーで買ってきたフライドチキン」とか「冷凍のチャーハン」、あとはまあ「マカロニ&チーズ」とか。

うわっこれがまさしく平均的アメリカ人の食生活ってやつか!とビックリ&ガッカリしたものでした。

 

・・・しかし今年はちょっと違った。

 

アメリカの学校ってPTAがものすごく活躍するんですが(私も時々授業のボランティアに入ったりしている)、やはり毎年役員が違うと、随分雰囲気も変わってくる!

今年は特にマーケティングの専門の人が会長になったこともあり、色んなことが分かりやすくなったりイベントにも参加しやすくなった気がします。

去年と違い、今年は体育館が一杯になるほどの大盛況!

そして、会場の一角に並べられた長テーブル3個に溢れんばかりの食べ物が置かれていました。

ちょっと遅れて行ったらだいぶ食べ物が無くなっていたので、あんまりいい写真が撮れなかったけど、色んなお料理が地域別に並べられていました。

 

メキシコのポゾーレというスープ、向こう側にあるのはタマレスというとうもろこしの粉の中に具を詰めて蒸したもの、手前はスペインのいわゆるスパニッシュオムレツ。

この他に山ほどのタコスも。

アメリカ南部のコーンブレッドをマフィンにしたもの。

スイス風のアップルパイ。

蘿蔔糕、いわゆる大根餅、そして手前はバンミー、ベトナムのサンドイッチ。

この他にもドイツのシュペッツレとか、ユダヤ系のお料理ヌードル・クーゲル(パスタみたいな麺を使ったグラタンみたいなもの)などなど・・

みんな、やれば出来るんじゃん!!!!

 今年はさらに地元の太鼓グループのパフォーマンスもあり、いい感じに盛り上がりました。

イベントの宣伝を去年よりちゃんとやったというのもありますが、今年はやっぱりトランプが大統領になったっていうんで、ちょっとみんなの意識も変わったりしたのだろうか(うちの学校でも色々事件があったのです)。

 

我が家も日本代表として2品持ち寄り。

絶対キャラ弁とか作りませんが、何か日本ぽいものをポットラックで持ち寄る必要がある時のみ、カッとなって作るリラックマいなり寿司。

「可愛いものはみんな日本からやってくるんだYo!」という張り紙と共に・・w

日系スーパーで買ったすし太郎といなり寿司の素を使うので楽。ここらへんにはダイソーもあるので、キャラ弁用の色んなツールも手に入る。

でも細かい作業はキーっとなる・・年に1回、年に1回・・・

口の周りと耳は極薄のチーズで。でも後でオリジナルの絵を見たら、もっと口の周りの円が小さかった。

それでもアメリカ人には十分受けるので、また来年がんばります。

 

日本人は寿司とテリヤキばっかり食べてるわけじゃないんだYo!ということで、デザートはほうじ茶ロールケーキ。

 こちらは福田淳子さんの和スイーツの本に載っていたレシピで。

生クリームにはコンデンスミルクが入っているのがなかなかナイスです。

和スイーツの本 (マイライフシリーズ 728 特集版)

和スイーツの本 (マイライフシリーズ 728 特集版)