もうだいぶ前になりますが、お友達の結婚式に招待されて初めてイスラエルを訪れました。危ないだなんだ色々言われましたが、結果は滅茶苦茶楽しくて、そして美味しい思いも色々した旅でした。
特にエルサレムの「アラブ側」で食べたお野菜が美味しかったな〜。
上の写真も、エルサレムの旧市街、アラブ人が多く住むエリアの食堂で、地元のおっちゃん達と一緒に、アラブ版昼の奥様劇場みたいなのを見ながら食べたもの。
(当時の旅の記録はこちら)
私の住むベイエリアにも、中東系のレストランは色々あるけれど、ケバブとか、シュワルマとか、ケバブとか。出て来るものがそこらへん止まりなような気もする。
日本料理がスシ、テリヤキ〜・・だけじゃないように、あの地域の料理、もっと色々バラエティがあるはず!
料理本「エルサレム」
そんなことを考えていた時、数年前にこんな料理本を手に入れました。
- 作者: Yotam Ottolenghi,Sami Tamimi
- 出版社/メーカー: Ten Speed Press
- 発売日: 2012/10/16
- メディア: ハードカバー
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ロンドンでデリ・カフェ「オトレンギ」、レストラン「NOPI」を展開している、ヨータム・オトレンギさんとサミ・タミーミさんという2人のシェフによる料理本です。
彼らのお店は、オーガニックの美味しいスイーツ、そしてサラダを中心にした野菜料理などを出すので有名で、「オトレンギ」はロンドンにいくつも支店があります。
これは一昨年、オトレンギ・ノッティングヒル店を訪れた時のもの。見てこれヤバイ!
オトレンギさんとタミーミさん
さて、この2人のシェフ、どちらもエルサレム出身。
そしておお、と思ったのが、ふたりとも故郷は同じではありますが、オトレンギさんはユダヤ人、タミーミさんはパレスチナ人ってところ。
そんな2人が別々にロンドンに渡り、そこで知り合い、一緒に店を出したんだそう。
また2人ともゲイなんだそう(パートナーは別々にいるらしい)。
イスラエルでユダヤ人とパレスチナ人である2人が一緒に店を持つ、っていうシチュエーションが、どれ位ありえるものなのかよくわからないけれど、もしそれがロンドンだからこそ実現したものであるならば、それだけでなんかすごい!素敵!と思ってしまいます。
この料理本について語るおふたり。
エルサレムの料理?作ってみよう!
「オトレンギ」のお料理は、中東・地中海料理をベースに、アジア系などのフュージョンも取り入れたものになっていますが、この料理本はそれともちょっと一線を引いて、2人の故郷エルサレムの味や、それにアレンジを加えた料理のレシピが満載。
ユダヤだアラブだというけれど、食文化を見てみれば類似することも多く、またそれぞれに違った部分もあり。
また世界中から集まったユダヤ人が、それぞれの土地で生み出して来た食文化をイスラエルに「持ち帰った」りもしているので、へーイスラエル料理?ユダヤ料理?と思うかもしれませんが、それはなかなか多彩です。
どのページを見ても美味しそう。それにやはりここらへんのレストランで食べられる中東料理と違って、レシピを見てみても味が想像つかないような未知の料理が沢山!
これはもう・・全部作ってみたい!と思い、ひとりでかってに「プロジェクト・エルサレム」を始めることにしました。
・・このプロジェクト、思いついて始めたのが4年前。途中中だるみして、未だに全部は作りきれてないのですが、いくつかお気に入りの料理も出来ました。
そんなわけで、ここでは今までにこの本から作った料理を少しずつ紹介していこうと思います!
おまけ
去年一昨年と続けてロンドンに行った時に、夢だった、彼らのお店に行って来た記録です。実はちょっと、予想しない展開になっちゃったりしたのですが・・(苦笑)
日記ブログのほうからのリンクです。