風邪が大変流行っております。我が家も子供が止めるのをきかずに薄着で遊び回った結果風邪を引き、それを私と旦那が頂きました。
子供は2日でケロッと治ったのに対して、大人はズタズタのボロッボロ。立ち直るのに1週間かかりました。若いって妬ましい。
免疫を高めるためにはやっぱりニンニク。
以前風邪がなかなか治らなかった時、自分の中の何かがプチンと切れ、ニンニクを山ほど食べてばい菌を殺したれ、といらぬ考えを起こしてこんなものを作りました。
ニンニクをまるまる3つ使ったガーリックタルトです。
ニンニクがホクホクなタルト
これは先日紹介したオトレンギさんが出版した別の料理本「Plenty」からのお料理。
バルサミコ酢とお砂糖で「キャラメリゼ」したニンニクがはいった、要はキッシュです。
ベジタリアン料理がお得意なオトレンギさん。そしてやはりここはルーツである中東・地中海フレーバーを反映させてか、使っているチーズは山羊のチーズです。なのでどしっと重くない。ソフトタイプとハードタイプの2種類のチーズが入ってます。
そして何よりニンニク〜!
3つも入ってるからどんだけ強烈かと想像するかもしれませんが、ニンニクって切ったりすりおろしたりせず、そのまま煮たり焼いたりすると、ホクホク甘みが出て全く違う面が見えてきます。
本家のレシピは、フィリングに生クリームと「クレームフレーシュ(Crème fraîche)」というおフランスのサワークリームのあわせ技を使っていましたが、乳製品のとりすぎは実はネバネバ鼻水やタンの原因にもなるらしい(だから舞台中は乳製品取らないってアントニオ・バンデラスも言ってたし確か!)。
よってこれを牛乳に変えてちょいと軽めにしてみました(単に買い物が面倒だった…)。
手順のおさらい
- タルト生地を空焼きしとく
- ニンニクをバルサミコ酢や砂糖でぐつぐつ煮てキャラメリゼ
- タルト生地にゴートチーズとガーリックをどばっと入れる
- 卵と牛乳を混ぜたものをさらに上からざーっと流し入れる
- オーブンで焼いて完成
このレシピで唯一大変なのは大量のニンニクの皮剥きの部分だけ。それも「瓶に入れて振るだけで皮が剥ける」っていうライフハックがあるらしいのでやってみるといいかも(私は知らずに全部ひとつひとつ手でやってしまった。丁寧な暮らしかっ!)。
アメリカのスーパーでは時々「ニンニク、剥いちゃいました」的なものを売っているので、それを使うとさらに楽にできます(韓国系のスーパーでも大量に袋詰されたものが売っていたりします)。
日本で作る場合は、山羊のチーズの入手可能状況がちょっと心配ですが、カルディなどの輸入食材屋で手に入るかなぁ。2種類なければ1種類でも良いです。
バルサミコと山羊のチーズの組み合わせがこのレシピの妙なので、使うチーズはできれば山羊でお願いしたいですが、とにかく「キャラメリゼしたガーリック」の部分に興味がある人は、お好きなキッシュのレシピに、ガーリックだけ追加しても良いかもしれません。
材料
<器具>
パイ皿(22~28センチ位のもの)
<食材>
- 冷凍パイシートまたは出来合いのパイクラスト
- ニンニク:3コ。3片ではない、ニンニクまるごと3コ。大きめのやつを。
- ローズマリー:小さじ1(乾燥でもOK)
- タイム:小さじ1(乾燥でもOK)
- シェーブルタイプの柔らかい山羊のチーズ:120グラム
- ゴーダタイプの固い山羊のチーズ:120グラム
- 卵:2コ
- 牛乳:180cc
- オリーブオイル
- バルサミコ酢
- 砂糖
作り方
<タルト生地>
- オーブンを180C(350F)にセット。
- 冷凍パイシートを使う場合は、事前に解凍しておき、パイ皿に敷いておく。
- 生地の底にフォークで穴をぶすぶすあける。
- タルト生地を空焼きする。底が膨らまぬよう重しをするのが理想だが、無くてもまあ平気。20~30分、焼き色がつくまで。焼けたら出して冷ましておく。
<ニンニク>
- ニンニク3個分の皮をむく。瓶に入れて20秒ぐらい振ると勝手に剥ける!
- ニンニクを水から煮る。かぶるぐらいの水に入れて、沸騰したら火を弱めて3分。煮えたらザルにあけて水気を切る。
- ニンニクを炒める。オリーブオイルをしいた鍋で、強火で2分。
- キャラメリゼ開始!そこに水240cc、バルサミコ小さじ1を投入。酢が、酢が目に染みる〜!沸騰したら、中火で10分。
- ハーブを刻む。煮ている間にタイム小さじ1を刻んでおく。
- ニンニクを飴色に煮詰める。砂糖大さじ1、ローズマリー小さじ1、刻んだタイム小さじ1、塩小さじ4分の1をさらに投入。中火で約10分。濃いキャラメルシロップになるまで煮詰める。
<タルト組み立て>
- チーズ、ニンニクをタルトに投入。柔らかいチーズは手でちぎり、固いチーズはスライスしてそれぞれ120グラム投入。ニンニクはキャラメルソースも一緒に。
- フィリングを作る。ボウルに卵2コ、牛乳180cc、塩小さじ1/2、胡椒少々入れて泡立器で混ぜる。
- フィリングを流し入れる。できればニンニクが見える感じで。
<タルトを焼く>
- オーブンの火を160C(325F)に落として、35~45分。表面が黄金色になるまで焼く。
こんなんできました〜!
週末にぜひどうぞ
ニンニクがホクホク甘い・・・!
バルサミコを煮詰めてキャラメル状にして、デザートのソースに使ったりしますが、これもいい感じで、かなりうまい。
我が家ではさらにカッとなって、ニンニク3個を使った「ニンニク・サフランスープ」というものも合わせて作ってしまいました。
というわけで一気に6個のニンニクを使ったディナーが完成。随分大量のニンニクを体内に取り込み、免疫力回復につとめたのでした。
家中ニンニク臭が漂ったのは言うまでもないのですが、翌日、翌々日と、家族全体でニンニク系の口臭というより、ガスのほうがすごかった!
これは新感覚、新発見!!!!
多分ニンニクをそれこそ切り刻んで撹拌したスープのせいだと思います。
タルトだけにしておけば良かったかな。
どちらにしろ、にんにく料理は週のどのタイミングで作るか注意しましょう!
でもあえて週末の女子会とか!おうちで恋人と作るとか!どうでしょ!
参考にした本はこちら