俳優スタンリー・トゥッチの食べ物日記本に感化されて、ロンドン在住セレブならぬロンドン在住一般日本人の食べ物日記を似たようなフォーマットで書いてみたのだけれど、たまに日々の料理を通じての日記を、こちらにも書いてみようかな、と思います。
それにしても、スタンリー・トゥッチはセレブなので、空港でサンドイッチを食べるにしても、映画の撮影帰りだったり、バッキンガム宮殿の謁見に行く前に、子供にあわててオムレツだか何かを作っただなど、食べ物そのものよりも、そこにくっついてくる固有名詞や環境で下駄履かせてもらってる感じは否めない(苦笑)。有名人の書くものなんてそんなものか。
それに読み進めているうちに(オーディオブックなので聴き進めているうちに、か)レシピ本出したり、グルメで知られる彼なのに、料理について細かく気を配ってる感じの書き方でもないし、レストランで料理食べても美味しかった、まずかったぐらいの感想しかないのに気がついて、ちょっとがっかりしてしまった。それにイタリア料理以外となると、作るのも食べるのもなんだかぱっとしない。特に料理について知ることと、作ることに関しては、こりゃー私のほうが熱量高いぞ!・・・・なんてライバル心を燃やしてもしょうがないんですが(苦笑)
11月17日月曜日
前日夫が作ったトンポーローの煮汁を使って、これまた夫が骨付きチキンを煮込んでくれた。

こういう煮汁は冷凍してとっておいて、何なら継ぎ足して継ぎ足して、色んな肉を煮込むのに使うともう超絶美味しい。八角やクローブなどが入っているのと、甘みのある味がなんとも言えなく美味しい。そして煮込んだ鶏肉は骨からほろっと外れる。我が家ではこういうのが好まれるのは、やはり半分チャイニーズの家庭なんだよなぁ・・と思う。私が食べて育った味ではないが、我が家の定番。
スープはクレソンのスープ。イギリスのスーパーではサラダ用として売っているが、実は中華系の家庭でもよく使われる。アメリカにいた時はそう気軽には手に入らなかったのだが、イギリスではサラダ用のほうれん草やルッコラと並べて普通に売られているのは嬉しい限り。
11月18日火曜日
仕事を終えて一息ついて、あわててご飯を食べて剣道の稽古に向かう・・そんな日が週に1-2日は必ずある。なるべく作り置きをしておくか、手早く作れるものを事前に考えておく必要があるのだけれど、畢竟麺類が多いかもしれない。

時々食べたくなる、ナポリタン。ロンドンでもしお店を出すとしたら、日本の喫茶店(決してカフェではない)のメニューを出すお店、というか日本の喫茶店をやってみたいなあ。パフェとか、クリームソーダとかも出すような。なにか昔ながらの喫茶店のメニューって、カフェのワンプレート飯より俄然わくわくする。って、やらないけど。
ドラマ「フェルマーの料理」を見てから、我が家のナポリタンは柔らかめに茹でたパスタにマヨネーズとワインビネガーをふりかけて冷やし、玉ねぎを香ばしく炒めるなど、「数学的に正しい」ナポリタンを再現するようになった。って手早く作らなきゃいけない、と言っている割に手間というか時間がかかるけど、やっぱり美味しい。
11月19日水曜日
在宅勤務で剣道の稽古のない日は、気がつけばずっと座っていることが多くて体に悪い。たまに席を立つと足の筋肉が固まっている感が酷い。この日も朝8時からミーティングがあったりして、忙しかった。

最近家の周囲にアジア系のスーパーが何軒も出来て、本当に便利になった。歩いてすぐ行ける距離に1軒、歩くと30分位かかる所に3軒、用事帰りに寄れる駅ナカに2軒。そういう所で、冷凍の油条を買っておき、オーブンでかりっとするまで温めて、お粥や豆乳と一緒に食べる。もしかしてチュロスみたいにホットチョコレートにつけて食べるのも美味しいかもしれない。豆乳はアジア系ではなく、スーパーで売っている甘くないやつを温めても十分。

夜は、先日中華料理屋で食べた福建風のあんかけチャーハンが美味しかったのだが、それで家にマヨあんかけチャーハンのレシピがあったな、と試してみることにした。これ、昔懐かしいビストロSMAPで香取慎吾が作っていたレシピ。
当時のSMAP SMAPの番組は実際おもしろかったよなあ・・・。すでに当時アメリカで学生をしていたけれど、ビデオにダビングされた日本の番組を見るのが、何よりの気晴らしだった。それでレシピ本も買ったのだが、ここに載っている料理は9割作ったことはない。でも、ふとしたきっかけで作ってみようかな、と思い出すので、料理のアイデアやネタを頭の中に仕込んで置くためにも、古いレシピ本でもとっておいて、時たまめくって見るのが好き。
これは普通に作っていれば、醤油味のあんかけチャーハン風なのだが、最後にちょっとマヨネーズを入れることで、角が取れてまろやかな味になる。ちょっと色目はアレなんですけれどもね。
11月20日木曜日
最近我が家のオーブンがフル稼働している。子供も私もなぜかケーキやブラウニーなどをせっせと焼いては、周囲に配っている。特に子供はここのところ試験期間だったので、ストレス解消的に色々なものを焼いては、学校に持っていき友達に食べさせている。今週はトレーいっぱいに巨大ブラウニーを焼いて友達にばら撒いていた。

これ、切ると底はクッキーになっている二層型。ブラウニーとクッキーが一緒になっているので、ブルッキーと呼ばれているらしい。作り方は・・知らない。子供もオンラインでレシピを色々見つけてきては勝手に作るようになった。便利な時代ですね。

夫が朝ご飯を担当することが多いのだが、トーストやベーグルを必要以上に焼いて、残り物が出ることが多い。この前の日の朝もトーストを4枚も余分に焼いていて(!)残ったので、適当に卵と牛乳、砂糖を混ぜた液に漬け込んで一晩置き、翌日にフライパンでバターと一緒に焼いてフレンチトーストにした。
イギリスのトーストは日本の厚切りと比べると随分と薄っぺらいのだが、それでも一晩じっくり液につけたので、弱火でじっくり焼くとちょっとプリンっぽい感じになる。長いこと液につけるやり方、これは確か昔ホテルオークラのレシピとして見たのだと思う。これをもう少し厚手の、ブリオッシュなどでやると、本当にプルプルした、至高のフレンチトーストができる。おすすめ。
11月21日金曜日
イギリスに来て好きになったもの、それはポテトチップス。イギリスではクリスプスと言う。日本語でポテトチップスというのは違和感がないが、アメリカからイギリスに越してきて時間が経つにつれて、英語でポテトチップスというのが気持ち悪く感じるようになってきた。20年近くアメリカにいたのに、慣れって不思議なものである。
クリスプスの一番好きな食べ方は、サンドイッチの付け合せ。スーパーに行くと、Meal Dealといって、サンドイッチ、スナック、飲み物の3アイテムを一緒に買うと安くなるセット価格みたいなのがある。考えたらイギリスのスーパー、ちょっと日本のコンビニ的役割も果たしているな、駅ナカにあったり、街なかに小さめのお店があって、そういう所では色んな種類のサンドイッチやサラダ、出来合いのお惣菜風なものもたくさん売っている。仕事の時は、そういうのを買ってさっとランチを済ませることも多い。

私がその中でも一番好きなのは、エビカクテル味のポテトチップス。と言ってもエビは一切入っていなくて、茹でた小さいエビのサラダみたいなのにかける、カクテルソース味。ケチャップとお酢を混ぜたような味で、結構酸っぱいけれど、ほんのりトマトのまろやかさがある。これはイギリスならではの定番の味かも。
サンドイッチは、レッド・レスターチーズとトマト、そしてピクルスを刻んだのを挟んだのが一番好き。ピクルスは、ハンバーガーに入っているような、いかにもきゅうりのピクルス、というものではなく、人参や玉ねぎ、カリフラワーなどを結構強めのスパイスで漬け込んだものを、ジャム状にしたもの。色も濃い茶色。結構味は強いけれど、それがまた強めのチーズで中和されている。ポテトチップス・・というかクリスプスも、サンドイッチも、どうも酸味の強い味が気に入っているみたい。
そして、クリスプスのぱりっとした食感と、サンドイッチのふにゃっとした食感を交互に味わうのがなんだか良い。イギリスでは、サンドイッチの間にクリスプスを挟んで食べる人もいるけど、全然ありだと思う。ある意味、ご飯にアラレみたいなサクサクした食感のふりかけをかけて食べる感覚に似てるかも。またはご飯にバター醤油をかけて食べるような、ちょっとお行儀悪いけど美味しい食べ方、的な感覚。
夜は、おうちで欧米の町中華的メニュー。宮保鶏(カンパオチキン)と、八宝菜。

宮保鶏、鶏肉を小さなサイコロ状に切ったものを、ピーナッツと炒める料理。こちらの中華のデリバリーでも良くあるメニューだけど、実際は立派な四川料理。我が家のは、陳建一の四川飯店のレシピで、お酢が効いてます。家にソルトピーナツがたくさん残っていたので、作った。ピーナツに塩味がついていたので、追加の塩は心持ち控えめに。喫茶店メニューに続き、町中華も結構好きでワクワクするメニュー。
そして夜中にまた熟れてジュクジュクになったバナナを使って、バナナブレッドを焼いた。ここの所キャロットケーキやバナナブレッドを何度も焼いているので、だいぶ配合と勝手がわかってきた。やはりキーは、バター。そして砂糖はそれなりに、遠慮せず。特にバナナケーキは、ブラウンシュガーを使うと、キャラメル的なコクが出てとても美味しい。そして、できれば数切れだけ自宅用にとっておいて、あとは人にばら撒く。そうでないと、脂と砂糖の摂取過多になってしまう~。

このバナナケーキも、翌日の剣道遠征用に作った。前の週も試合があり、その時バナナを買い込んだものの食べきれなかったものが熟れ熟れになったので、それを再利用。そしてまた剣道のイベントに持っていく。お弁当には、カリフォルニアロールと、フィラデルフィアロールを仕込んだ。絶対朝起きられないのはわかっているので、お弁当が必要な日は前日の夜に作ってしまう。巻き寿司、おにぎりよりも、実はつまんでちょこちょこ食べやすいかも。作るの面倒だけど。
