マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

3.14、パイの日

アメリカからブログを書くと時差があるので、前日のことをネタにしても、日本ではすでに一昨日の出来事・・・。

3月14日は「ナショナル・パイ・デー(National Pi Day)」でした。

パイ・・・パイ・・3.14・・・π・・・
そう円周率!!

πにちなんで、3月14日にはパイを食べよう!と、この日はスーパーやベーカリーでパイの安売りがあったり、ピザ屋でも1スライスを3ドル14セントの特別価格でご提供!する店もあったり(ピザも一応、「ピザパイ」ということで)。

このパイの日、実は発案したのはサンフランシスコにあるExploratorium所属の物理学者のおじさんなんですって!

Exploratoriumは、日本でいうところの科学技術博物館みたいなところです。
アメリカでは最近STEM教育【Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)】に力を入れているところが多いですが、この場所もそれを象徴するような場所。

https://www.exploratorium.edu

実際に自分で触って体験して、物理、科学、生物学や色んな技術を学ぶことができるインタラクティブな博物館です。

小さな子供はとにかくいろんな装置を触って遊べるのに大満足するので、よく学校が休みの時などに行きますが、大人向けのイベントも満載で、科学者のトークがあったり、科学教育養成プログラムやいろいろなパフォーマンスの場も提供されており、大人も子供も行って楽しいので(そしてカフェのご飯もなかなか良い)、おすすめです。

πの日、Exploratoriumでは円の周りを行進し、それから皆でパイを食べるイベントがあり、実はもう30年続いているそう。

実は昨日Exploratoriumは無料開放日、しかも無料パイも配ってたんだって、後から知った!

これは2年前のパイ行進のビデオ。

我が家の娘もどこで聞きつけたのか、アップルパイを作って食べたいとリクエストされました。

って、丸々パイを作ったところで、甘いものあまり好きでない我が家のメンバーが食べ切れるとは思えない。
パイ生地作るのもめんどくさい。
しかし子供のクリエーティブな願いは聞き入れないといけない。

結婚記念日にフルーツタルトを作った時の生地がまだ冷蔵庫に残っていたので、数学の苦手な私はパイの日に、これはパイだと子供を騙してタルトを作りました。


パイ生地もタルト生地も、作って冷凍保存しておけば、急なパイの日の襲来にも安心です。

材料(16センチのタルト型)

タルト生地(3回分をまとめて作った)

  • 無塩バター:125グラム(室温)
  • 粉砂糖:80グラム
  • 卵:1コ
  • 塩:少々
  • 薄力粉:250グラム(アメリカではCake flourを使いました)

フィリング

  • リンゴ:大1個または小ぶりのもの1個半
  • お好みのジャム
  • 砂糖(ブラウンシュガーが良い)
  • シナモン

作り方

  1. タルト生地を作る。 室温に戻したバター125グラムに粉砂糖80グラムを少しずつ入れながらミキサーでがーっと混ぜる。塩もひとつまみほど入れる。クリーム状になったら、卵も少しずつ入れて混ぜる。薄力粉250グラムも少しずつ入れ、ゴムベラなどで混ぜ、まとめる。まとまったらラップに包んで冷蔵庫に1時間以上寝かせる。
  2. リンゴを薄切りにする。りんごを4分の1に切り、種と芯を取り除いた後、皮をつけたまま、3ミリぐらいの薄切りにする。切ったりんごはボウルに入れ、上から砂糖とシナモンをふりかけてしばらく置き、しんなりさせる。
  3. タルト生地を空焼きする。タルト生地を型に敷き(生地の作った量の1/3を使用)、フォークで底に穴を開け、180C(360F)のオーブンで20〜25分ほど焼き、オーブンから取り出す。オーブンは消さずにそのままで。
  4. りんごを飾る。 焼けた生地に刷毛かスプーンで好きなジャムを塗り、薄切りにしたりんごを外側から順番に並べていく。中心に行くほど小さめで、より柔らかいスライスのりんごを選ぶと、バラの蕾のように巻ける。お好みで、並べ終わったりんごの上に再度砂糖とシナモンをふりかける。
  5. 再度焼く。 再度オーブンに入れ、5〜6分ほど焼く。ジャムを水で伸ばしたものを刷毛で塗って艶を出す。


実はこれレシピも何も見ずに適当に思いつきで作りましたが、意外と出来ました。
要はクッキー生地にジャム塗って薄切りにしたフルーツを乗せるだけなので、見かけよりは実は随分簡単です。
今回使ったのは、IKEAで買ったリンゴンベリー(コケモモ)ジャム。
りんごにリンゴンベリーでちょうどいいじゃん!はっはっは。

16センチの型なので、結構小ぶり。
本来カスタードクリームなど甘いフィリングを入れたりもするようですが、薄くジャムを塗っただけなので、子供もパリパリ良く食べました。

いつかはこれくらい病的に薄いのを積み重ねてみたいと思っていますが、今回は子供の手伝いが入ったので、ぐっと我慢しました。
これで子供が数学好きになりますように!!!
あ、でもパイじゃなくてタルト食べさせちゃった!

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