どこかで読んだことがあるんです、ずいぶん昔に、どっかのグルメなおっさんがインタビューか何かで答えていたこんな言葉を。
「僕は毎日フレンチばかり食べていると思われているけど、普段の昼ごはんと言ったら、シンプルに油揚げをサッと焼いたものを刻んで、しらすと大根おろしと一緒にご飯に乗せて食べている」
・・・なぜだか当時、それを読んで「ケッ!」と思ったのです。
何でしょう、本当はグルメだけど、普段は油揚げみたいなもん、食べてるんだよ〜ん、と意外性庶民性をアピールしてます風に受け取ったんでしょうか。
しかも、この
「油揚げをサッと焼いたものをどうにかしてご飯に乗せて食べる」
のが一番好きな食べ物、と雑誌か何かで答えていたの、この人だけでなく、他の人も似たようなことを言っていたのを、別に読んだ記憶もあり。
以来、「油揚げをカリッと焼いたの」をどうにかするのは、真のグルメの象徴、ってか!ケッ!とさらに思ってしまったようです。
何でしょう、遅く来た反抗期か何かだったのでしょうか。
でも時々、ふっとそれを思い出して、やってみたいな〜、食べてみたいな〜と思っていたのです。
しかし、しらすの入手がこちらではハードル高い。
いや、日系スーパーに行けばいいんですけどね。高級品です。
でも先日、えいやっ!と思い切って(ネタのために?)買ってみました。
で、やってみました。
醤油がじゃーっとかかっている瞬間を取ろうとして、タイミングを逃し、醤油のしぶきがはねた茶碗の写真になってしまいました。
油揚げの切り方も微妙です。
フードスタイリングって、難しいね!
・・・味も普通に美味しかったです。普通すぎて特にあまり言うこともないような。
・・・で、気になって、この記事を書くにあたり、この油揚げを云々のくだり、どこで読んだんだろうと一生懸命思い出し、本棚をごそごそしてみました。これでした。
「月刊アッコちゃん」と言う、天才ミュージシャン矢野顕子さんが月刊カドカワに連載していたコーナーのコメント(私のランチタイムについて)に載っていたのでした。
ヨコですが、矢野顕子については、最初は音楽ではなく、なぜか高校の図書館にあったこの「月刊アッコちゃん」を読んでその存在を知ることとなりました。
それにしても、山本益博・・・知らんなぁ・・・と思ったら、あの映画「Jiro Dreams of Sushi」のジロー寿司・・じゃなくてすきやばし次郎、を紹介した人なんですね。
そういえば顔は何となく見覚えがあるような。って、加藤芳郎と混ざって覚えているような気もする。
バブルの時代は子供だったので、グルメブームだ何だ、そんなものは享受することもなく終わった私の日本時代。
しかも、読んでみるとご飯の上にかけるものはしらすじゃなくて、しょうがとかつお節とあるじゃないですか。記憶違いもいいところだ。
美食ってものは、油揚げ一枚でもその素材を美味しく食べることを考えること、か。
しょうがとかつお節だとさらにもっと美味しいんだろうか。しらすは一体どこから来たのか。
ごく普通に美味しかったのは、しらすだったからか。
またしょうがとかつお節で試してみたいと思います。
それにしても黒木香って懐かしいですね。子供でしたけど、脇毛ボーをテレビで見た時は衝撃的でした。
と言うか、小学生がAV女優のことを知っていた世界って、やっぱりちょっと変ですね・・・。