雨が降って寒い日の夕食、何か暖かいものを。
カレー、ビーフシチュー、ポトフ・・・。
カレーはこの間作ったばかりだし、シチューもポトフも何時間も煮込むのが面倒くさい(日によってはカッとなってやるけれど)。
そうだ、ストロガノフにしよう。
とりあえず、薄切りにした玉ねぎとマッシュルームをバターで炒め、
短冊状に切った牛肉も鍋に投入。
薄切り肉はアジア系のスーパーでしか手に入りませんが、最近は地元のスーパーでも、メキシコ料理用に多少は薄いのが売られるようになってきました。青椒肉絲のような炒め物や、こういった料理にはちょうど良い厚さ。
さてこれからどうしよう。
とりあえず、煮込んだ時にとろみがでるようにコーンスターチを具に和えます。
パプリカもあったからこれも入れて炒めてみる。
いい香り〜。
炒めた具に水を足してグツグツ煮込む。
ここで味のベースになるブイヨン投入。
ストロガノフってトマト風味だったっけ。
トマトペースト投入。
これだと何となくトマト煮込み。
銀河鉄道の夜でジョバンニが「姉さんがトマトで何か作った」のをパンと一緒にむしゃむしゃ食べるシーンがあったなあ・・。
こんなんかな。
赤ワインも入れる。
本当のストロガノフはブランデーを入れるらしい。
ちょっと塩気が足りない感じなので、シーズニングソースも入れる。
グツグツ煮ること10分ぐらい。
すじ肉が入ってるわけではないので、そこまで煮込まなくても良いだろうか。
これだけでもまあ食べられるけれど、何となく味がぼんやりしている。
ここで味をまとめる強い見方、何だと思います?
ドーン!
ウスターソースがあればそっちなんですが、今回はこれ。
アメリカにもあるダイソーで、1ドルちょっとで買えるシロモノです。
以前、美味しいミートソース(ラグー)のレシピを色々試したことがあったのですが、なかなかコレという味に出会えず。
レバーを入れたりするイタリアの本格的なレシピも試したのですが、何となく納得行かない。
なんだか物足りない「ふつう」過ぎる味になっちゃうんです。
そんな時に味を引き締め取りまとめるアイテムになったのが「ウスターソース」。
実はこれを知ったのはビストロスマップのパスタのレシピ。
何ですかね・・さんざん色々試したのに、結局行き着く所はウスターソースなんかい!と少しガックリしましたが、
日本人にはやっぱりこういう味がほっとするのかな・・と思わせる味になります。
ビーフストロガノフというか、ビーフストロガノフ風の何かも、ソースを入れたらうまいことまとまりました(便宜上ロシア料理のタグをつけたけれど)。でも出来上がったこれ、ビーフシチューとどこが違うんだろう・・・w 具?
本場ロシアでは、ストロガノフはポテトと一緒に食べたりするんだそうです。
そしてこの料理、ロシア革命で逃げてきた白系ロシア人によって、中国経由で日本やアメリカに広まったらしい。
ご飯と一緒に食べるようになったのも、中国を経由した時から。
一方アメリカでは、エッグヌードルと呼ばれる幅広麺と一緒に食べることが多いです。
今日はスーパーで見つけたイタリアの fusilli col buco というくるくるパスタを使ってみました。
世界中のあっちゃこっちゃから来た調味料で、ロシアからやって来た食べ物もどきをアメリカで作る日本人。
ああグローバル化万歳。