マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

毛皮を着たニシンさん

親戚郎党の家族構成を見てみると、結構インターナショナルな我が家。

香港、シンガポール、日本、ロシア、スウェーデンにイスラエル。

なんだか色々な人が寄せ集まっております。

そして毎年冬になると、モスクワからバブーシュカが1ヶ月ほどやって来ます。

我が家には、食べ物は広東料理しか受け付けない、という義両親がいるため、家族が集まるとどうしても広東料理を食べに行く(しかもいつも同じ店、だいたい同じメニュー・・泣)・・という流れになってしまいがち。

でも冬は感謝祭やクリスマスなど、自宅で料理してお祝いするイベントもぼちぼちあるので、本当にたまーにですが、バブーシュカのロシア料理を食べるチャンスもやってきます。

これは甥っ子の誕生日パーティーで出てきたバブーシュカ作のピロシキ〜。

写真がないけれど、随分昔には「ハニーケーキ」という層の細かいロシアのケーキも作ってくれた〜。

でも一番美味しかったのは、バブーシュカ作のサラダ。

内容は、ゆで卵、ビーツ、ジャガイモ、そして缶詰のニシンなどが、層になっているもの。彩りもキレイだったし、材料的にもまあ間違いない感じの組み合わせなんですが、妙に美味しくて心に残りました。

それで義理姉にアレはなんだったんだと聞いてみたら、料理名はずばり

 

сельдь под шубой

 

・・・日本語だと、

 

毛皮を着たニシン

 

ですって!

 

材料は前述の通り、

  • 茹でたジャガイモ
  • 茹でたビーツ
  • ゆで卵
  • 玉ねぎ
  • 茹でた人参
  • ニシンの油漬け(herrings)

これを、ニシン、玉ねぎ、ジャガイモ、ビーツ、人参、ゆで卵・・と層に重ねていき、途中マヨネーズを挟んで味付けします。野菜を茹でたらあとは重ねるだけの至ってシンプルな手順。ちょっとケーキサラダっぽくもあります。

ニシンというと日本ではそばに乗っけたり・・・缶詰といっても蒲焼きとか昆布巻きがよく出てきますが、ロシアのはこういう瓶に入ってる。

ロシア食料品店がオークランドにあったので、こんな感じのを買ってみました。

https://www.russianfooddirect.com/images/T/164_4.jpg

 (Russianfooddirect.comより)

ガラスの容器を使うと層が見えてよりキレイなんですが、白いボウルで作っちゃったので、最後にしましま模様にしてみました。ちょっとパセリがうるさすぎたw

 

やっぱりこういう青魚系の味って、日本人にも馴染みが深いし、食べるとなんだかホッとする感じ。

あまりにホッとしすぎて、いったいどんな秘密の隠し味が入ってるんだ、と姉に聞いたらマヨネーズだけと。ロシアの秘密の隠し味はだいたいマヨネーズなんだそうですw

そういえばマヨネーズとケチャップを混ぜただけのソース、「オーロラソース」と呼ばれることもありますが、「ロシアのソース」との別名もあったな・・・w

冬は寒い寒いロシア、ニシンの上にもどんどん毛皮・・じゃなくて野菜を重ねて、防寒していただいてるんでしょうかね。かわいいネーミングです。

ネーミングでいえば、「旅行者の朝食」って缶詰の名前もなかなかです。

 

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