育ちは関東ですが、生まれは大阪。
関東で過ごした時間のほうが長いのに、なぜか未だに、自分が育った場所に地元愛を感じない不思議。
小学生で引っ越した先が新興住宅地みたいなところだったからか。
高校以降は1時間以上かけて電車通学をしていたので、ほとんど地元で遊ぶということもなかったからか。
まあそんな自問自己分析自分語りはどうでも良いのですが、父母も大阪生まれの大阪育ちなため、食文化は関東にいながら関西風率が高かったと思います。
すき焼きは割り下を使わず砂糖と醤油を直接ドバっと(割り下のすき焼きはアメリカで初めて食べた)。
毎年樽で送られてくる千枚漬けが楽しみ(小さい時は京都に住んでた)。
ところ天は黒蜜で(大学の同級生が酢醤油で食べるのを見てのけぞった)。
おでんのちくわぶというものも、大人になるまで見たことも無かったなぁ。
そして土曜日のお昼といえば、ほぼほぼ粉もん、焼きそばかお好み焼き(または肉屋のコロッケ)でした。
もちろんタネは混ぜて混ぜての大阪風。
上に乗ってる鰹節がふわふわしてるのは、鰹節が熱い熱い言って踊ってるからよ〜、という冗談もお約束。
なぜか、母の作るお好み焼きは、ソース、マヨネーズ、さらに「ケチャップ」も混ざるという三つ巴ソースでした。
現在アメリカの我が家で作るお好み焼きは、母のレシピを受け継いだものではなく(!!)、大阪梅田のお好み焼き屋さん「きじ」のパクリです。
梅田の駅前にある新梅田食道街の中にあるお好み焼き屋さん。
立ち飲み屋などがばーっと並ぶ中に、階段登って入っていく小さなお店。
ここのお好み焼きは紫蘇風味がして、滅茶苦茶好きなのです。
食べてる最中に電車が通ると建物じゅうに響くのもなかなか良い。
お好み焼き粉は使わずに、普通の小麦粉に出汁とベーキングパウダー、あとは生地にかつお粉、紅しょうが、天かす、すった山芋なんかを入れます。
そして焼く時に必ず乗せる紫蘇。
こういった材料がここベイエリアでは全部簡単に手に入るのが有難い。
ただ、お店で食べた時にぶわーっと広がった紫蘇の味が、こちらの紫蘇を使うとあまり感じない。
一度は細かく切って生地に混ぜてみたのですが、完全に味が消えてなくなりました。
やはり上にどんと載せたほうがいいみたいだけど、これは紫蘇の質が違うのだろうか・・・。
「きじ」のレシピはこちらを参考に
http://medianow.jp/recipe/chief/kiji-toda-okonomiyaki/medianow.jp