マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

【映画飯】クイズ・ショウのチョコレートケーキ

クイズ・ショウ [DVD]

クイズ・ショウ [DVD]

1994年に公開されたアメリカ映画、クイズ・ショウ。

1950年代に実際に起きたクイズ番組での不正やらせ事件を描いた映画です。

当時人気だったクイズ番組「21」を、そのオタク的トリビア知識で8週勝ち抜いたチャンピオンは、もさっとした感じのユダヤ人。

NBCとスポンサーは、このパッとしないチャンピオンのせいで視聴率もパッとしないと考え、わざと答えを間違って負けるよう指示、代わりにコロンビアの教員で爽やかなイケメン、チャールズ・ヴァン・ドーレンを新しいチャンピオンに仕立て上げます。

新チャンピオンとなったチャールズさん、父も叔父もピューリッツアー賞を受賞した有名な詩人な上に、母親も小説家。名前を言うと皆が「ヴァン・ドーレンって、あのヴァン・ドーレン?」と聞き返されるようなサラブレッド。おかげで彼の人気も番組の視聴率もうなぎのぼりのウハウハ状態に。

そんなチャールズさん、テレビ局の思惑や、自分が番組で得た名声や巨額の賞金やらいろんなしがらみから、苦悩しつつも事前に答えを教えてもらう八百長を続けてしまい、最後には政府の調査が入ることとなります。

視聴率稼ぎ、スポンサーの利益。これはただのエンターテイメントだし、回答者は巨額の賞金が手に入り、視聴者はそのドラマ、スリルを楽しんで見ているんだからいいじゃないか、と開き直るテレビ関係者。テレビ業界の構造や倫理にメスを入れようとしたのに、いわば不正に関わった末端の人々だけが不幸になってしまったこの事件。う〜ん、今の時代にも思い当たることが多々あるような。

そんな映画の中で、不正に手を染め始めたチャールズさんが実家に帰り、夜に冷蔵庫から大きな牛乳の瓶と、チョコレートケーキを一切れ取り出し、頬張るシーンがあります。この一切れがまた大きい。それを起き出してきたお父さんも一緒になってつつきます。

子供の頃、学校から帰ってくると、冷たいミルクとチョコレートケーキがあった。シンプルだけど、あれ以上の幸せを感じられるものが、あるだろうか、とチャールズ。

クイズ番組に勝ち続け、多額の賞金と名声を手にしているのに全く幸せではない彼。それを知らない父の答えは「その幸せに勝るのは息子を持つことだよ」。

インテレクチャル一家に生まれて、彼自身の学歴もかなりなものだけれど、いつも有名な両親の影でこの人は色々引け目を感じてもいたのだろうなあ。

で、そのチョコレートケーキなんですが。

休みの日に子供が急にママとチョコレートケーキを作りたい、と殊勝なことを言ったので、この映画のことを思い出しつつ、Netflixで見返しつつ、クイズ・ショウ風チョコレートケーキを焼きました。

https://www.instagram.com/p/BbVOWawgKWY/

参考にしたのは、もう大昔学生時代に買ったこの本。

シネマ厨房の鍵貸します〈PART2〉―映画に出てくる料理を作る本

シネマ厨房の鍵貸します〈PART2〉―映画に出てくる料理を作る本

映画のワンシーンに出てくる料理を実際に作ろう、と映画のエピソードを交えたレシピ本。思えば自分が何を見ても食べ物ばかりに注目する原点になった本かもしれません。シリーズで2冊出ています。

ここではハーシーズのセミスイートチョコレートチップを1袋使うレシピが紹介されています。ハーシーズのチョコといえば、亡くなった祖母が戦中だったか戦後だったかにこっそり食べた思い出話を聞いたことがある位昔からあるメーカーです。当時はもう夢のような食べ物だったに違いない、のですが、今の時代を生きる私たちにとっては、ハーシーズのチョコは混ぜ物だらけの粉粉の安物チョコ・・。

市販のチョコチップの原材料を確認すると、大豆レシチンやら乳化剤やら色々入っているものが多いのですが、近所のスーパーに「アレルギーフリー」の触れ込みで、材料がチョコレートと砂糖のみのチョコレートチップがありました。

さらに甘いものが苦手な我が家、セミスイートではなくダークチョコを選択。砂糖の量も種類も大幅に変更、ダイソーで手に入れた一番小さいケーキ型(12センチ)で焼いたら、もう絶妙な甘さのしっとりしたケーキが焼けました。

これは後にまた焼きたいので、以下にメモ。

材料(12センチのケーキ型)

チョコレートチップ(混ぜ物なしのダークなもの)85グラム
牛乳大さじ1.5
無塩バター50グラム
薄力粉30グラム
ココアパウダー(砂糖入りを使用)大さじ1
ベーキングパウダー小さじ1/2
卵2個
ココナッツシュガー35グラム
グラニュー糖15グラム
ブランデーかラム酒

作り方

  1. オーブンは350F(170C)、型にはバターを塗る
  2. 牛乳、チョコレートチップ、バターを火にかけ溶かす
  3. 薄力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダーを合わせる
  4. 卵黄2個分にココナッツシュガーを入れすり混ぜる
  5. 粉と擦り混ぜた卵黄を合わせ、ブランデーかラム酒をちょこっと入れる
  6. さらにとかしたチョコレートを混ぜる
  7. 卵白はグラニュー糖入れながら角が立つまで泡立てる
  8. 最後に卵白を泡が潰れないように生地に混ぜ入れ、生地を型に流す
  9. オーブンで40分。少し中がファッジ状になっていればオッケー

作る前日の夜、寝る前にベッドの中で子供はどんなデコレーションをしようか、ラズベリーと花を飾るなどと色々考えていたようですが、出来上がったら今すぐ食べたいと、映画のようにシンプルにグラスに入れた牛乳と一緒に、暖かいままいただきました。




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