ロシア語通訳の第一人者、米原万里さんをご存知ですか。
若くして亡くなってしまった米原さんですが、いつも食べ物のことばかり考えている私にとっては、食べ物の事でいつも頭が一杯な人の第一人者、食いしん坊の大先輩でもあります。
彼女の書いたエッセイには、読むまでは聞いたことの無かった美味しそうな、そして時にマズそうなロシアや世界中の食べ物が沢山でてきます。
そんな中でも長年気になって仕方なかったのが、このエッセイのタイトルにもなっている「旅行者の朝食」でした。
旅行者の朝食とは?!
米原さんのエッセイに出て来る「旅行者の朝食」はソビエト時代のロシアに流通していた缶詰。
あまりの不味さがロシア人の間でも語り継がれているものなのだとか。
その内容はというと、
- 牛肉、鶏肉、豚肉、羊肉、魚ベースの5種類があり、肉を豆や野菜と一緒に煮込んで固めた味と形状。
- 犬用の缶詰に似ている。
- 一日中野山を歩き回って他に食べるものがない場合美味しく感じるかもしれない。
・・・っていったいどんだけマズイもんだったんだ!
以前この缶詰のことがあまりにも気になりすぎて、ロシア人の義理姉への聞き取り調査など含め色々とこの缶詰のことについて調べたことがあります。
Google翻訳機能も駆使してロシア語サイトも漁った結果、この缶詰の話や情報が色々出てきてなかなか興味深かったのですが、
その顛末は、このブログの他にnoteというサイトで書いている「食べ物執着エッセイ」にまとめてあります。
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ここでは、そこから実際にこの「旅行者の朝食」を作ってみた時のレシピを今後のために(?!)載せておこうと思います。もし興味があったら、作ってみて下さい!!ふっふっふ!
現代版、旅行者の朝食(野菜バージョン)の材料
- トマト:400グラム
- 玉ねぎ:100グラム
- 人参:100グラム
- パプリカ:100グラム
- 米:1/4合
- サラダ油
- 酢:大さじ2
- 塩
- 砂糖
作り方
- トマトをおろし器でおろし、ピュレーにし、鍋に入れる。
- さらにみじん切りの玉ねぎ、粗くおろした人参、切ったパプリカ、米、砂糖7グラムとサラダ油小さじ1ぐらいを順番に入れていき煮込む。
- 米が柔らかくなったら火を止めて最後にお酢大さじ2を混ぜる。ただそれだけ。
- 長期間保存が可能なこの料理。煮沸消毒した瓶に入れて保存し、冬の間の野菜補給にどうぞ。