ロンドンの有名デリ・カフェ「オトレンギ」を経営するイスラエル出身のヨータム・オトレンギさん、サミ・タミーミさん2人による料理本「エルサレム」。
これを全品作ってしまおうプロジェクトの12品目です。
今回は珍しく、パスタです。
材料は特に珍しいものは無く、ヨーグルト、グリーンピース、松の実とバジル。
でも意外と考えつかない組み合わせ。
あと料理名には入っていませんが、フェタチーズも入ります。
フェタチーズはヤギさんのチーズ。
山羊のミルクはそのまま飲むとおげーって感じもするんですが、なぜかチーズにすると美味しい。
塩気が結構あるので、ちょっとサラダにまぶしたりするだけで十分です。
乳糖不耐症でも、山羊のミルクは乳糖が少ないみたいで食べても大丈夫なのも嬉しい。
レシピでは他にチリフレークも入っていましたが、子供がいるのですっ飛ばしました。
チリは、トルコ、シリアの品種がおすすめされています。
そう、シリアには「アレッポ・チリ」という、ちょっとフルーティーな感じのチリがあるんですねぇ。
今や「アレッポ」というと、全く違うことを連想してしまう場所になってしまったのは本当に悲しいこと・・。
ヨーグルトを暖かい料理に使うのは、なかなか馴染みがないかもしれませんが、料理本によると、パレスチナ料理「シュシュバラク」などでも使われているとのことで、そういうコンセプトを下敷きにした創作レシピのよう。
「シュシュバラク」はお肉を包んだラビオリのヨーグルトソースがけで、イラク、シリア、レバノン、ヨルダン一帯でも食べられているそうです。
これまた国境を超えて伝播、共有されている食べ物なんですね。
というか国境が後からどんどん引かれたり変わったりしているだけか。
そういえばトルコにも、小さな水餃子みたいなラビオリにヨーグルトをかけて食べる「マントゥ(またはマンティ)」というのがあるじゃん!
(大昔にいったイスタンブールで食べた時の写真)
このマントゥという料理名も面白い。
マントゥはトルコではヨーグルトかけラビオリになり、饅頭(マントウ)と中国で言えば中華まんの白いところだけの蒸しパンになり、マンドゥと韓国で言えば餃子になり、饅頭と日本で言えば中に餡が入っているようなオヤツ的なものになり・・・。
いやー食文化って本当に面白いですね。
随分話がパスタから飛んでしまった。
これは美味しかったからまた作りたいなと思っていたら、ヨーグルトが食べられない体になってしまったので、豆乳ヨーグルトかなにかで代用してまた作ってみます。