マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

トルティーヤで蛋餅もどき

週末の朝ごはん。たくさん残っている卵をどう使おう、オムレツと蛋餅っぽいもの、どっちが良い?と家族に聞くとすかさず蛋餅、との答え。

とはいえ我が家の蛋餅は、ウィニーさんのレシピ本を参考にして、トルティーヤの皮を使う、簡単バージョン。いつか本物もちゃんと作ってみたいのだけれども。

卵と、刻んだネギと、トルティーヤ、それだけ。見た目はなんとなくブリトーっぽく見えなくもないけれど、特別な材料を使っていないのにアジアっぽい味になる不思議。

チリソースをちょっとつけて食べるとさらに美味しい。

我が家がはまっているチリソースは老干媽(ラオガンマ)。食べるラー油みたいに、色んな具が入ってる。一番好きなのはピーナッツが入っているやつ。

こういうのをちょっとつけると、すべての問題が解決する気がする(笑)

老干媽、なぜか中国語をそれなりに話すプロレスラー、ジョン・シナが最近知ってはまってる食べ物、みたいな感じで紹介したのがミームになって、それを見た子供も一緒にラオガンマ!ラオガンマ!って言っている位には若い非アジア人の間でも結構知られているといえば知られているブランドかもしれない。

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ジョン・シナといえばビンチリン~(中国語のアイスクリーム)って言うのも流行って、中国語がわからないわが子もそれを見てセリフを真似するのでちょっとびっくりしたりもした。ネットの威力というか、子供って耳から入った音としてこうやって言葉をとらえるんだなぁというのを目撃したのも興味深かった。

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おうちで排骨飯

大好きな排骨飯、なかなか台湾料理屋さんに行く機会はありませんが家で意外に簡単に作ることができました

作り方はこの本を参考に。

豚肉を酒、醤油や砂糖などのタレにつけてしばらく置きます。決め手はやはり五香粉。五香粉を使うとなんでも台湾味が増す気がする。あとは片栗粉をまぶして揚げるだけです。

骨付きの豚肉が手に入ると一番良いのですが、スーパーでは2枚1パックだったので、ちょっと安めの他の部位で作りました。ちょっと厚めのお肉だったので、タレに漬ける前に瓶でバンバン叩いておきました。

紅茶のパック、シナモン、八角、醤油や砂糖などで自家製茶葉蛋も。これも材料さえ揃えば意外と簡単。

アメリカにいた頃からのスパイスコレクション、イギリスでも引き続き成長中です。

あとは中華スーパーで買った雪菜を高菜代わりに乗せて、青梗菜も乗せて出来上がり。思ったよりシンプルにできるので、今度は骨付きでやってみよう。

ミートソースのちょっとひと手間

子供が大好き、スパゲティミートソース。ひき肉や玉ねぎ、人参、あればセロリなども、家にその時ある材料を適当に使って作ることが多いです。

トマト缶を使ったり、ちょっと冷蔵庫に残ってたトマトも入れてみたり。パッサータというイタリアのトマトのピュレーや、歯磨き粉のチューブみたいな入れ物に入ったトマトペーストを入れることもあります。レシピの中には、ひき肉に鶏レバーも混ぜる、というのもありました。そんな感じで、毎回ちょっとずつ違う材料の、ちょっとずつ味が違うミートソースが出来上がります。

家庭料理って毎日作るものは違うし、同じメニューだとしても、あり合わせの材料で形にすることが多いので、なんとなく方向性はあっても、レストランのように毎回同じ味、というわけにはいきません。ふと我が家の味って何だろう、と思ってしまいます。

最近は、ひと手間と呼べるようなことでもないんですが、パスタをちょっと固めにゆでた後引き上げ、ミートソースの鍋に入れてさらに火を通すようにしています。こうするとソースを上にかけただけより、味がしっかりつくので、気に入っています。

ベルギーのシチュー、カルボナード

夏休み、ベルギーに行ってきました。行くのは2度目、今回はゲント。

ベルギーというと、フリッツやワッフルが有名ですが(御多分に漏れずそういうのも食べたけど)

家庭料理的なお店で、ベルギーのシチュー、カルボナードをいただいたのがとてもおいしかった。

このお店では、付け合わせにソテーしたリンゴが出てきたのが印象的。シチューは結構重めなんですが、箸休め的な感じでリンゴを食べるのもなかなか良かったです(まあこれも煮てあるのでサッパリ軽いわけではなかったんですが)

ロンドンに戻って、少し秋っぽくなった金曜日の夕食に、それを再現してみました

レシピはジュリアチャイルドの料理本に載っていたベルギー風ビーフシチュー( Carbonnade à la Flamande)を参考に。

ロースト用の肉を切り(ちょっと細かくしすぎた、もっともっと大ぶりでオッケー)、玉ねぎも大量にスライス。

肉にフライパンで焦げ目をつけ、フライパンから取り出し、同じフライパンでそのまま玉ねぎも飴色になるまで炒めます。玉ねぎも取り出し、そこにビーフストックを入れて炒めた肉や玉ねぎがつけた焦げ目(うまみ)をスープに溶かし込んだら、牛肉、玉ねぎ、スープ、ブラウンシュガー、そしてベルギービールを入れ、ハーブも入れて一度沸騰させてから、オーブンに投入。

このまま待つこと2時間半。

多分圧力鍋でやったりするともっと早くできるのかもだけど、なんとなくレシピ通りオーブンでじっくりやりました。お肉ホロホロに!

この後、お酢で溶かしたコーンスターチを入れてとろみを出します。

こんな感じになりました。リンゴは、ちょっと酸っぱめの青りんごを適当にバターとちょびっとの砂糖でさっと煮てみました。

スープは濾して、お肉の上にかけてサーブするとありましたが、まあそのまま食べちゃう!最後にお酢を入れるのが、他のビーフシチューとちょっと違うところかも。お店で食べたものは、もっと甘みと酸味が強かったですが、こちらのは控え目、でも一口食べるとどんどん癖になる味でした。

一晩おいて翌日はバゲットと一緒に食べたけど、また味に深みが増してやばみ!うまみ!

このレシピはジュリアチャイルドのすごく昔のものを使いましたが、その後色々調べてみたら、ベルギーの人は入れるビールはピルスナーではなくてブロンドビールを使う、と書かれていたり、お酢では強すぎるので、パンにマスタードを塗ったものを投入して、とろみと味を調整する、というのも見かけました。色々自分好みの味に改善する余地がありそうですね。

ベルギービールの代わりに赤ワインを入れるとフランス風になるし、ギネスビールを入れるとアイルランド風に。今年の秋冬は色々試してみようかと思います。