マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

ベルギーのシチュー、カルボナード

夏休み、ベルギーに行ってきました。行くのは2度目、今回はゲント。

ベルギーというと、フリッツやワッフルが有名ですが(御多分に漏れずそういうのも食べたけど)

家庭料理的なお店で、ベルギーのシチュー、カルボナードをいただいたのがとてもおいしかった。

このお店では、付け合わせにソテーしたリンゴが出てきたのが印象的。シチューは結構重めなんですが、箸休め的な感じでリンゴを食べるのもなかなか良かったです(まあこれも煮てあるのでサッパリ軽いわけではなかったんですが)

ロンドンに戻って、少し秋っぽくなった金曜日の夕食に、それを再現してみました

レシピはジュリアチャイルドの料理本に載っていたベルギー風ビーフシチュー( Carbonnade à la Flamande)を参考に。

ロースト用の肉を切り(ちょっと細かくしすぎた、もっともっと大ぶりでオッケー)、玉ねぎも大量にスライス。

肉にフライパンで焦げ目をつけ、フライパンから取り出し、同じフライパンでそのまま玉ねぎも飴色になるまで炒めます。玉ねぎも取り出し、そこにビーフストックを入れて炒めた肉や玉ねぎがつけた焦げ目(うまみ)をスープに溶かし込んだら、牛肉、玉ねぎ、スープ、ブラウンシュガー、そしてベルギービールを入れ、ハーブも入れて一度沸騰させてから、オーブンに投入。

このまま待つこと2時間半。

多分圧力鍋でやったりするともっと早くできるのかもだけど、なんとなくレシピ通りオーブンでじっくりやりました。お肉ホロホロに!

この後、お酢で溶かしたコーンスターチを入れてとろみを出します。

こんな感じになりました。リンゴは、ちょっと酸っぱめの青りんごを適当にバターとちょびっとの砂糖でさっと煮てみました。

スープは濾して、お肉の上にかけてサーブするとありましたが、まあそのまま食べちゃう!最後にお酢を入れるのが、他のビーフシチューとちょっと違うところかも。お店で食べたものは、もっと甘みと酸味が強かったですが、こちらのは控え目、でも一口食べるとどんどん癖になる味でした。

一晩おいて翌日はバゲットと一緒に食べたけど、また味に深みが増してやばみ!うまみ!

このレシピはジュリアチャイルドのすごく昔のものを使いましたが、その後色々調べてみたら、ベルギーの人は入れるビールはピルスナーではなくてブロンドビールを使う、と書かれていたり、お酢では強すぎるので、パンにマスタードを塗ったものを投入して、とろみと味を調整する、というのも見かけました。色々自分好みの味に改善する余地がありそうですね。

ベルギービールの代わりに赤ワインを入れるとフランス風になるし、ギネスビールを入れるとアイルランド風に。今年の秋冬は色々試してみようかと思います。

メアリーベリーの人参ケーキ

7月は家族の誕生日が目白押し。今年は誕生日当日は子供が修学旅行で不在でちょっと寂しかったのですが、帰ってきてからお祝いしました。

子供のリクエストは「キャロットケーキ」

甘いものがそれほど好きではない子供ですが、なぜかキャロットケーキは好きだそうです。

決まったレシピがあるわけではないので、毎回オンラインで見つけたレシピで適当にやっちゃうのですが、今回はイギリスでケーキ焼くならやっぱりThe Great British Bakeoffでおなじみのメアリーベリーのレシピなら間違いがないのでは、と勝手に思いつきやってみました。

平日仕事が終わってから慌てて焼いたので、デコレーションも何もなし!本当はマスカルポーネチーズのフロスティングが上にのります。

レシピはこちら

www.maryberry.co.uk

検索するとメアリーベリーのキャロットケーキのレシピ、いろんなサイトに掲載されているんですが、他のサイトに載っていたレシピでは評価がさんざんで、材料をそろえた後だったので後戻りもできずちょっと心配でしたが、特に問題無し。

乳製品は一切入らず、粉やベーキングパウダー、おろした人参の他に、なぜか熟れたバナナをぐちゃぐちゃつぶして入れます(たまたま熟れ熟れになっているのがあったのでちょうどよかった)。あとバターの代わりに植物油。そのせいか結構軽い仕上がりだと思いますが、人によってはあぶらっぽい!という評価も。

ただ、普通キャロットケーキというとシナモンとかもっとスパイスを入れたりするかな?と思うのですが、このレシピはそういうのは一切なし。またバナナがたっぷり入っているので、これはどっちかというとキャロットケーキというより、バナナブレッドだったかもw

でも材料は全部ぐちゃぐちゃにして混ぜるだけなので、ずいぶん楽にできました。悪くなかったです。

つばめグリル風ハンブルグステーキ

先日まで6年ぶりの日本への里帰りをしていました。久しぶりの日本、思ったより浦島太郎的なショックが無かったのは、四六時中ネットで繋がっているからでしょうかね。

日本に帰ったらアレ食べたい、コレ食べたいと色々夢や希望もあったのですが、悲しいことに胃袋はひとつ、しかも加齢、そして時差ぼけで思ったようにそんなにお腹が空かない!そしてスーパーに行ってもコンビニに行っても街中どこに行っても色々なチョイスがあり過ぎる日本、もう情報過多にあわあわしてしまい、思ったほど色々制覇はできず。今回、為替レートがすっごいことになってたので、ある意味十数年に一度の散財のチャーンス!でもあったんですけれども、まあ小市民的に色んな味のキットカットを爆買いするに終わってしまいました(苦笑)今思うとアレも買ってくればよかった、これも買ってくればよかった・・・

しかし食べ物の写真だけはあちこちでばっちり撮ってきました。全部持って帰れないけど、自宅で作る時のヒントになればなと思って。とはいえ、こちらでは調達しにくい材料も多いんですが・・・。

こちらは、家族で行ったつばめグリル。そこでいただいた、「ハンブルグステーキ」そうハンバーグステーキじゃなくてハンブルグのステーキ!

ホイルに包まれていて、ぷくーっと膨らんでいます。これを破るとパッカーン。

おまけみたいな感じでお肉の塊もついています。下には野菜もあります。やっぱり昔から洋食のごちそうの王道、ハンバーグ!

これはロンドンに戻ってから再現したいなあと思い、早速やってみました。

つばめグリルのインスタグラムに、おうちでつばめグリルと称して色々家で再現できるレシピが公開されています!

特に凝った作り方ではないですけれど、こういうプロの人の丁寧な手順の説明を読むのが大好きだー。

ちょっとフォイルの包み方は綺麗に行かなかったけれど、我が家でもできましたパッカーン!

このフォイルを開く時のスペシャル感がいいですね。普段ハンバーグを使う時は牛肉100%、時には玉ねぎなどのつなぎも無しで、ただただひき肉塩コショウのみ、っていうアメリカーン的な作り方をする場合も多いんですが、日本のハンバーガーはよく練ってある+合いびき肉ってところで風味や食感が全然変わる気がします。

ちょっと残念なのはイギリスのひき肉、赤身がちで脂身がすごく少ないので、なかなか思うほどジューシーにならないこと。日本みたいな霜降りのお肉も見かけません。それでも十分日本ぽい味を楽しむことができました。お店で使うような鉄板、ちょっと欲しくなってきた・・・!

11歳児が作るティリーのパスタ

日本では小学5年生、アメリカではミドルスクール6年生、イギリスではセカンダリースクール7年生の子供。まあ日本ではまだランドセル背負ってる年齢なのですが、新年度が始まる月が国によって違うのと、こちらで言うところの早生まれ、なのでイギリスでは制服着て中学校に通っています。多分このままだと日本で成長するより社会に出るのも2-3年早いんだろうなぁ・・、勉強だけでなく身の回りの事もしっかりできる人になって欲しいものです。

でも中学生になって、小学校が家から近いのもあり結構起こさないとギリギリまで寝ていたような人が、自分で起きて一人で公共交通機関を使って学校に一番乗りする勢いで通学するようになったりして、それなりに成長は見られている模様。

去年はやはりパンデミックで家にいる時間も長かったのもあり、ちょくちょく台所に一緒に立つ時間もできました。

そんな子供にプレゼントした料理本がこちら。

有名シェフゴードン・ラムゼイの娘、ティリーによるティーン向けの料理本です。5人いるゴードン・ラムゼイの子供達の中でも、お父さんににて料理好きな彼女、今21歳ぐらいだと思うのですが、ティーンの頃からお父さんと一緒に料理番組を持っていたり、今では海外版の芸能人社交ダンス部的番組に出ていたり。最近ではゴシップ系の記事で体形のこととか書かれて気の毒だったりと、ある意味確実に有名人としての道を歩んでいます・・。

5年ほど前に出されたこの本は、レシピの内容は結構健康的なスムージーやバーベキュー、グリルチキンから虹色のケーキなど、子供が喜びそうなメニューが沢山。ティリーは子供向けの雑誌にも色々登場していたらしくて子供にも身近な存在らしく、意外にも子供がこれを見て随分料理のやる気を出してくれました。

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今のところ子供が作ってくれて一番美味しかったのはこちらの、コーニッシュ・シーサイドパスタ。(サラダは私とパパが一品ずつ作った、家族コラボ飯!)

刻んだ玉ねぎ、ケーシングから出したソーセージ、おろしたレモンの皮と、クリームが入ったパスタです。

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見た目はすごくシンプルなんだけれど、ちょっとびっくりする位美味しい。ただクリームを入れたパスタ、ってだけではなく、多分レモンの皮などが効いているんでしょうか、ちょっとお店で出てきてもおかしくないんじゃないかと思うような仕上がりになっています。使うソーセージは何でもいいんですけれど、我が家ではスーパーで売っているチキン+アップルソーセージを使うことが多い。これだと、ちょっとリンゴの甘さも入ってまた複雑な味になるのが良い感じです。

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そんなこんなで子供さん、料理をするとなると、このパスタを作ってくれます。もう5回くらいリピしたかも・・・。

そろそろいい加減レパートリーをもう少し増やそうか、とも思うのですが、一度に色々なレシピに手を付けるよりは、何度も同じものを繰り返し作ったほうが自分のものにはなるかな。そして実際このパスタが随分美味しいので、親もこれをついリクエストしてしまっていますw

レシピはBBCの子供向けのページにも掲載されています

Tilly's Cornish Seaside Spaghetti - CBBC - BBC

今のところこの料理本で子供が試してみた他のレシピは、焼いたメレンゲに、レモンカードとラズベリーを挟んだもの

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いきなりこんな複雑なものが作れるのかとびっくり。

あとはオーブンでローストしたヘルシーなオニオンリング

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これもパン粉にハーブが混ぜてあって悪くなかったけど、揚げるのではなくオーブンで焼くので見た目が微妙、で子供的には不満足だったようです。