マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

日本の食材だけで作れる、偽中東サラダ

f:id:Marichan:20170226155842p:plain色んな国の料理を作っていると、なんだか家の中に色んな種類のスパイスが溜まり始めます。

そんな中で、そんなにしょっちゅう使うわけではないけれど、なんだか親近感があるスパイスのひとつが「スマック」です。

スマックってなんやねん!

Wikipediaで見てみると、なんだか小さな木に密集する赤い実を粉にしたもん・・らしいんですが、多分日本にはない植物。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/SumacFruit.JPG/470px-SumacFruit.JPG

写真はWikipediaより

中東料理ではこの粉をサラダにかけたり、ケバブにかけて焼いたり、色々します。

これまたWikipediaによると、地域によって使い方がちょっとづつ違うらしく、

フムスなどのディップの上にかけるのはアラブ料理。

サラダにかけるのは、レバント地方(ギリシャ、シリア、イスラエル、イラク、ヨルダン、レバノン、パレスチナ、トルコの一部・・と幅広い東地中海地域)。

ご飯やケバブの上にかけるのは、クルド、イラン料理。

ケバブの付け合せサラダにかけるのはヨルダン、トルコ料理。

なんだそうです。北米でも飲料に使うことがあるらしかったり、染料としても使われたりするらしい。へーへーへー!

スマックの代用、これで出来ます!

味は、レモンのような、ちょっと酸っぱめの味。そして色は、赤紫。

イラン料理屋さんに行った時に、実際これが、ご飯の上にふりかけられて出てきました。

ご飯は日本のと違って長粒種なんですが・・・

あれ、これって、なんかちょっと・・・

三島 ゆかり 200g

三島 ゆかり 200g

 

 ・・・ゆかりじゃん!!

というわけで、「スマックがなければゆかりを使えばいいいじゃない。

ちょっと違うけどちょっと似ているスマックとゆかり。ゆかりのほうが、ちょっと酸っぱさが強いかも(写真右はアメリカでよく手に入るゆかりのふりかけ。カリフォルニアだったら普通のスーパーでも手に入ります)。

これをケバブにかけたりサラダに使ったらどうなるんだろう!

早速どんな感じか、ゆかりを使って中東風のサラダを作ってみました。

材料

  • トマト
  • キュウリ
  • パセリ(あれば)
  • オリーブオイル
  • レモン
  • ゆかり
  • 食パン1枚
  • 塩コショウ

 作り方

  1. トマト、キュウリをさいの目に切る。
  2. パセリはみじん切り。
  3. オリーブオイル、ゆかり、レモン汁を1:1:0.5ぐらいの割合で混ぜる。
  4. 切った野菜に和える。
  5. 食パンは綿棒で少し薄くのばして、トースターでカリッと焼き、手で砕いてサラダに混ぜる。
  6. 塩コショウで味をととのえる


エルサレムの料理本にも出てきたファトーシュサラダの日本版みたいな感じのができました。

ピタパンの代わりに、余った食パンを入れてみました。

ゆかりは、スマックよりも色が鮮やか、味はちょっと酸っぱさが強い感じもするので、全く同じ味にはなりませんが、これはこれでまたいける。

もう、日本人ならこれでいいんじゃん?

ケバブ+ヨーグルト+ゆかり、の組み合わせも、機会があったらやってみたいと思います。あとは逆にスマックおにぎりを作ってみるか。

 

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【プロジェクト・エルサレム】3品目:カラフルなお豆サラダ

f:id:Marichan:20170226122313p:plain料理本「エルサレム」のレシピを全部作るぞプロジェクト第3弾。

これは夏頃に作ったもの。

サヤインゲン、緑色だけじゃなくて、白っぽいのもあるのを今まで知りませんでした。

Wax beansと呼ばれるもので、名前の通り緑のインゲンよりもちょっとスムーズな感じなのが特徴なんだそう。

緑のインゲンより、ちょっとシナっとしてるなーとしか違いに気づかなかったんだけど。

この2種類のいんげん豆と、ローストしたパプリカを、色々なハーブと合わせたサラダです。

合わせるハーブは、クミン、タラゴン、コリアンダー、そしてチャービル。

そして熱した油でちょっと弾けさせたケッパー。

豆を茹でたり、パプリカをローストしたり、ケッパーを油に入れたり、色んな種類のハーブを刻んだりと、結構サラダ一品作る割には火を使ったり手間がかかる。

でもハーブを刻んでいる先から芳しい香りが漂ってきてうっとりします。

やっぱり乾燥じゃなくて、生のハーブを活用すると、料理の幅が広がるなぁ。

・・・といいつつ、ハーブは買うと毎回活用し切れず腐らせてるんですが(苦笑)

見た目も香りも美しいこのサラダ。

でも実際食べてみると、期待していたほど香りがなかった・・・

なぜだ〜!!!!

ケッパーの味がもう少し立っていても良かったかも。油に通さないほうがいいのかも。

次回はケッパーの量をもう少し増やしてやってみよう。

と思いながら、手間がかかりすぎるのでまだ一度しか作っていない一品でした。

見た目はキレイなので、また白い豆が出回る季節、ポットラック用にまた作ってみよう。  

 

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カッとなってリラックマ

f:id:Marichan:20170225032902p:plain

子供の小学校では毎年「多文化ナイト」と称して、自分が育ってきた文化を代表する食べ物を持ち寄ったり、クラフトをやったり、パフォーマンスをするというイベントがあります。

我が子が通う学校は、地域でも比較的多様性が無い(!)白人ばかりの学校。

そんな中でもどんなダイバーシティーがあるんだろう!と去年ワクワクしながら初めて参加したのですが、会場は驚くほどの閑古鳥。

持ち寄った食べ物も「スーパーで買ってきたフライドチキン」とか「冷凍のチャーハン」、あとはまあ「マカロニ&チーズ」とか。

うわっこれがまさしく平均的アメリカ人の食生活ってやつか!とビックリ&ガッカリしたものでした。

 

・・・しかし今年はちょっと違った。

 

アメリカの学校ってPTAがものすごく活躍するんですが(私も時々授業のボランティアに入ったりしている)、やはり毎年役員が違うと、随分雰囲気も変わってくる!

今年は特にマーケティングの専門の人が会長になったこともあり、色んなことが分かりやすくなったりイベントにも参加しやすくなった気がします。

去年と違い、今年は体育館が一杯になるほどの大盛況!

そして、会場の一角に並べられた長テーブル3個に溢れんばかりの食べ物が置かれていました。

ちょっと遅れて行ったらだいぶ食べ物が無くなっていたので、あんまりいい写真が撮れなかったけど、色んなお料理が地域別に並べられていました。

 

メキシコのポゾーレというスープ、向こう側にあるのはタマレスというとうもろこしの粉の中に具を詰めて蒸したもの、手前はスペインのいわゆるスパニッシュオムレツ。

この他に山ほどのタコスも。

アメリカ南部のコーンブレッドをマフィンにしたもの。

スイス風のアップルパイ。

蘿蔔糕、いわゆる大根餅、そして手前はバンミー、ベトナムのサンドイッチ。

この他にもドイツのシュペッツレとか、ユダヤ系のお料理ヌードル・クーゲル(パスタみたいな麺を使ったグラタンみたいなもの)などなど・・

みんな、やれば出来るんじゃん!!!!

 今年はさらに地元の太鼓グループのパフォーマンスもあり、いい感じに盛り上がりました。

イベントの宣伝を去年よりちゃんとやったというのもありますが、今年はやっぱりトランプが大統領になったっていうんで、ちょっとみんなの意識も変わったりしたのだろうか(うちの学校でも色々事件があったのです)。

 

我が家も日本代表として2品持ち寄り。

絶対キャラ弁とか作りませんが、何か日本ぽいものをポットラックで持ち寄る必要がある時のみ、カッとなって作るリラックマいなり寿司。

「可愛いものはみんな日本からやってくるんだYo!」という張り紙と共に・・w

日系スーパーで買ったすし太郎といなり寿司の素を使うので楽。ここらへんにはダイソーもあるので、キャラ弁用の色んなツールも手に入る。

でも細かい作業はキーっとなる・・年に1回、年に1回・・・

口の周りと耳は極薄のチーズで。でも後でオリジナルの絵を見たら、もっと口の周りの円が小さかった。

それでもアメリカ人には十分受けるので、また来年がんばります。

 

日本人は寿司とテリヤキばっかり食べてるわけじゃないんだYo!ということで、デザートはほうじ茶ロールケーキ。

 こちらは福田淳子さんの和スイーツの本に載っていたレシピで。

生クリームにはコンデンスミルクが入っているのがなかなかナイスです。

和スイーツの本 (マイライフシリーズ 728 特集版)

和スイーツの本 (マイライフシリーズ 728 特集版)

 

 

あてどない、ホットミルクケーキ

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甘いものを見たり作ったりするのは好きなのに、それを食べるのは苦手というジレンマに陥っています。

そうでなくても我が家のメンバーはがっつり肉食の人達ばかり。6歳の娘さえも、好きなものは肉汁したたるステーキ。誕生日会に呼ばれてもケーキを見ると逃げ出す始末。

私もスイーツのビジュアル面には惹かれるものの、食べるのはちょっとで十分。

パパはまあ、あれば食べる。

・・・作りがいが全く無いじゃないかー!!

それでも何かにつけて、オーブンを使ってみたくなる発作に駆られ、夜中に意味もなくケーキやらパンやら焼いてしまう。

思い余ってなぜかケーキデコレーションのクラスにまで出かけてしまう。

なんでも人間、ある年齢に達すると、男はそば打ちにはまり、女はベーキングにハマるという法則があるらしい(注:全ての人にあてはまるわけではありません)。

・・・何か得体の知れない何かに片足を突っ込み始めた気がする。

名前からしてあったかそうなホットミルクケーキ

 アメリカでは「オールドファッション」なレシピとして紹介されているホットミルクケーキ。

料理雑誌の「バージニアの田舎特集」で紹介されていたのを見て、まず何よりその名前に食いついてしまいました。

寒い夜、暖炉の前で湯気をたてるホットミルク・・・・

それがケーキに?!

頭の中ではほかほか湯気をたてているケーキを勝手に妄想・・・

でもまあ要は普通のスポンジケーキ。ただし溶かしバターと温めたミルクが入ってるので、しっとり。

サンフランシスコにある可愛いケーキ屋さん、Mietteでもスポンジケーキにはこのホットミルクケーキを使っているんだそう。

というわけで砂糖の量やら調整しつつ、作ってみました。

材料

<6インチ(約15センチ)のケーキ型1個分>

  • 小麦粉(オールパーパス):90グラム
  • ベーキングパウダー:小さじ1
  • 無塩バター:55グラム、室温
  • 牛乳:60cc
  • 砂糖:80グラム
  • :2コ
  • バニラエッセンス:小さじ1/4
  • :ひとつまみ

 作り方

  1. オーブンは350F (約170C) にセット
  2. 型の準備。型にバターを塗っておく。
  3. 牛乳とバターを沸かす。鍋に牛乳60ccとバター55グラムを入れ、火にかける。バターが溶けるまで弱めの中火でしゃかしゃか混ぜながら3分位。電子レンジでやっても可。人肌ぐらいに冷ましておく。
  4. 砂糖・卵・バニラエッセンスを泡立てる。湯煎したボウルの中に砂糖80グラム、卵2コ、バニラエッセンス小さじ1/4を入れ、ハンドミキサーで泡立てる。泡立てるとだんだん白くもわっとなってくる。ふわっふわに泡立つまで10分位。
  5. 溶かしバター入りミルクを入れる。人肌ぐらいになったホットミルク、分離しているようだったらもう一度くるくる混ぜなおし、生地に少しずつ流し入れる。一気にばーっといれないこと。いれながらゴムベラなどを使って、ボウルの底から返すような感じで生地と混ぜる。
  6. 粉をふるい入れる。粉ふるい器やこし器に小麦粉90グラム、ベーキングパウダー小さじ1、塩ひとつまみを入れ、生地の上にふるい入れる。
  7. 生地と粉を混ぜる。ゴムベラなどを使って生地と粉を混ぜる。生地の泡を潰さないように、これも底から生地をヘラで返すように、粉が全部混ざって見えなくなるまで。
  8. 型に入れて焼く。350F(170Cぐらい)で30〜35分、茶色く焼き色がつくまで。焼けたら型のまま20分ほどラックで冷まし、型から外す。

こんな感じに焼けた。上がブワッとは膨らまなかった。

ついカッとなって買ってしまった、デコレーション用の回転台を使って半分にカット。これがあると、包丁を持つ手を水平にさえしていれば、結構ちゃんとまっすぐにケーキが切れる。

これ以上甘くすると食べる人が出なそうだったので、生クリームにははちみつを本当に一滴だけ。

「Naked cake」といって、デコレーションする時も側面はスポンジが見えちゃうぐらいにしかクリームを塗らない方法があるらしいので、ベッタリ塗るのはやめてみました。



 これを翌朝の朝ごはん代わりに。

久しぶりに生クリームのケーキを食べてみて思ったのは、ケーキが甘いとか言う前に、生クリーム、重!

スポンジ自体はしっとりしていて、でもデコレーションに耐える位にはしっかりしていて、バタークリームとかでデコレーションするのに向いていそう。

もっとお店みたいにキメが揃ったケーキを焼いてみたい。泡立てる前に生地を漉してみればよかったか。

次回は、フルーツだけ挟んで、クリームを使うとしても上にちょびっとだけにしておこう。というより、生クリームより実はバタークリームのほうが軽く作れるかもしれない・・などと妄想中。

・・と、あてどないベーキングの旅は続くのでした。

参考資料

Miette: Recipes from San Francisco's Most Charming Pastry Shop

Miette: Recipes from San Francisco's Most Charming Pastry Shop

 

 

 

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