色んな国の料理を作っていると、なんだか家の中に色んな種類のスパイスが溜まり始めます。
そんな中で、そんなにしょっちゅう使うわけではないけれど、なんだか親近感があるスパイスのひとつが「スマック」です。
スマックってなんやねん!
Wikipediaで見てみると、なんだか小さな木に密集する赤い実を粉にしたもん・・らしいんですが、多分日本にはない植物。
写真はWikipediaより
中東料理ではこの粉をサラダにかけたり、ケバブにかけて焼いたり、色々します。
これまたWikipediaによると、地域によって使い方がちょっとづつ違うらしく、
フムスなどのディップの上にかけるのはアラブ料理。
サラダにかけるのは、レバント地方(ギリシャ、シリア、イスラエル、イラク、ヨルダン、レバノン、パレスチナ、トルコの一部・・と幅広い東地中海地域)。
ご飯やケバブの上にかけるのは、クルド、イラン料理。
ケバブの付け合せサラダにかけるのはヨルダン、トルコ料理。
なんだそうです。北米でも飲料に使うことがあるらしかったり、染料としても使われたりするらしい。へーへーへー!
スマックの代用、これで出来ます!
味は、レモンのような、ちょっと酸っぱめの味。そして色は、赤紫。
イラン料理屋さんに行った時に、実際これが、ご飯の上にふりかけられて出てきました。
ご飯は日本のと違って長粒種なんですが・・・
あれ、これって、なんかちょっと・・・
・・・ゆかりじゃん!!
というわけで、「スマックがなければゆかりを使えばいいいじゃない。」
ちょっと違うけどちょっと似ているスマックとゆかり。ゆかりのほうが、ちょっと酸っぱさが強いかも(写真右はアメリカでよく手に入るゆかりのふりかけ。カリフォルニアだったら普通のスーパーでも手に入ります)。
これをケバブにかけたりサラダに使ったらどうなるんだろう!
早速どんな感じか、ゆかりを使って中東風のサラダを作ってみました。
材料
- トマト
- キュウリ
- パセリ(あれば)
- オリーブオイル
- レモン
- ゆかり
- 食パン1枚
- 塩コショウ
作り方
- トマト、キュウリをさいの目に切る。
- パセリはみじん切り。
- オリーブオイル、ゆかり、レモン汁を1:1:0.5ぐらいの割合で混ぜる。
- 切った野菜に和える。
- 食パンは綿棒で少し薄くのばして、トースターでカリッと焼き、手で砕いてサラダに混ぜる。
- 塩コショウで味をととのえる
エルサレムの料理本にも出てきたファトーシュサラダの日本版みたいな感じのができました。
ピタパンの代わりに、余った食パンを入れてみました。
ゆかりは、スマックよりも色が鮮やか、味はちょっと酸っぱさが強い感じもするので、全く同じ味にはなりませんが、これはこれでまたいける。
もう、日本人ならこれでいいんじゃん?
ケバブ+ヨーグルト+ゆかり、の組み合わせも、機会があったらやってみたいと思います。あとは逆にスマックおにぎりを作ってみるか。