マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

アメリカ人の食べ合わせ〜我が家のおすすめピーナッツバター

アメリカ人の好きなもの、それはピーナッツバター

ピーナッツバターとジャムを塗っただけのサンドイッチ(ピーナッツバター&ジェリーを略してPBJ)は子供のお弁当には欠かせないアイテムです。

ただ、子供のクラスにはピーナッツのアレルギーの子がいるため、教室は「ナッツフリー・ゾーン」。
ナッツ類の持ち込みは禁止。

朝教室に入る時も、先生が入口でハンドワイプを一人一人に手渡し、手や口を拭いてから入る徹底ぶりです。

通っている日本語教室でも、お弁当にナッツ類は持ってきてはいけないことになっているので、ピーナッツバターはどちらかというと「家で食べるもの」になりました。



ピーナッツバターと黄金の組み合わせといえば・・

サンドイッチ以外のピーナッツバターの用途といえば、クッキー、ケーキ、パイにアイスクリームなど、お菓子に使うレシピがやはり多いですが、アメリカ人にとって黄金の組み合わせといえばやはりこれ。


ピーナッツバターとセロリ


これを初めて知った時は、ほんっっっとうにおののいた・・・


でもまぁ、日本でもピーナッツ味噌をご飯に載せたり、お雑煮にあんこ餅入ってたりする場所もあったりするから、これだからアメリカ人の味覚は・・なんて言ってたらいかん。

実際オヤツにこれを出すと子供がものすごい勢いでセロリを食べます。

セロリの他にも野菜スティックを皿に山盛り作って、無糖ピーナッツバター+醤油とマヨネーズを少々混ぜたものをディップとして出すと「やめられない」とペロリ。

これはきっと、野菜嫌いの子供に野菜を食べさせるための手段として広まったに違いない。

ジャンクに見えて実はヘルシー?

ピーナッツバター、単なる油の塊だと思っていたけど、ピーナッツバターに含まれている油も飽和脂肪酸(良いやつ)、そしてピーナッツバターにはビタミンEだ、カリウムだ何だと色々な栄養素が含まれているため「健康食品」的な面も持ち合わせているとか。

今流行りの「Clean Eating」な食事方法の中でも、このセロリ&ピーナッツバターの組み合わせがアイテムとして出てきたので「へー」という感じでした。

もちろん何においても過ぎたるは及ばざるが如しではありますが、確かにピーナッツバター、ちょっと食べればかなり満足しますし、あまり心配せずにおやつに出そう。

我が家では、砂糖が入ってない、甘くないピーナッツバターを買っています。日本では売ってないみたい。地元のスーパーかアメリカのアマゾンでも買えます。

fifty50foods.com


最近はピーナッツバター以外でも、アーモンドや、ひまわりの種のバターなどオプションも増えてきました。
こんな感じ。


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家で生春巻きを作る時は、ピーナッツバター+醤油+チリソースで適当なディッピングソースを作ることもあります。

他にもピーナツバターを使ったオヤツじゃないレシピをもう少し検討してみよう。

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【プロジェクト・エルサレム】7品目:バターナッツかぼちゃとタヒニのスプレッド

順調に進んでおります、料理本「エルサレム」を全品作る楽しい楽しいプロジェクト。

料理本はこちらです。

Jerusalem

Jerusalem

 

 7品目は、「バターナッツかぼちゃとタヒニのスプレッド」。

以前もこの料理本に出てきた「バターナッツかぼちゃ」

今回は写真あります!こんなんです。

このバターナッツかぼちゃをホクホクにローストしてマッシュしたものに、シナモン、そして中東の白ごまペーストである「タヒニ」を混ぜて作ります。

そして上にかかっている黒っぽいもの。

それは「デーツのシロップ」!

 モラセスやメープルシロップでも代用可とありますが、なかなか甘いです。

これはドレッシングに使ったり、シチューに甘みをつけたり(?!)、お粥にかけたりして使うんだそうです。

マクロビ系の料理なんかでも使うことがあるみたい。

言うたらミキプルーンみたいな感じかいな?

 

この料理はいわば、中東版の栗きんとん、イモきんとんみたいな感じかも。

そしてシナモンが入っているので、中東版のパンプキンパイのフィリングみたいな感じもしました。

これをピタパンにつけたりして食べます。

使ったバターナッツかぼちゃがちょっと若かったのか、あまり甘みやほこほこ感が足りなかったですが、デーツシロップがかかっているので十分甘みは補填されている感じでした。

さつまいもやかぼちゃをマッシュして、白ごまペーストと和えて、上から黒蜜かミキプルーンでもかけたら和風な感じになるかしらん?!?!?

 

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3.14、パイの日

アメリカからブログを書くと時差があるので、前日のことをネタにしても、日本ではすでに一昨日の出来事・・・。

3月14日は「ナショナル・パイ・デー(National Pi Day)」でした。

パイ・・・パイ・・3.14・・・π・・・
そう円周率!!

πにちなんで、3月14日にはパイを食べよう!と、この日はスーパーやベーカリーでパイの安売りがあったり、ピザ屋でも1スライスを3ドル14セントの特別価格でご提供!する店もあったり(ピザも一応、「ピザパイ」ということで)。

このパイの日、実は発案したのはサンフランシスコにあるExploratorium所属の物理学者のおじさんなんですって!

Exploratoriumは、日本でいうところの科学技術博物館みたいなところです。
アメリカでは最近STEM教育【Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)】に力を入れているところが多いですが、この場所もそれを象徴するような場所。

https://www.exploratorium.edu

実際に自分で触って体験して、物理、科学、生物学や色んな技術を学ぶことができるインタラクティブな博物館です。

小さな子供はとにかくいろんな装置を触って遊べるのに大満足するので、よく学校が休みの時などに行きますが、大人向けのイベントも満載で、科学者のトークがあったり、科学教育養成プログラムやいろいろなパフォーマンスの場も提供されており、大人も子供も行って楽しいので(そしてカフェのご飯もなかなか良い)、おすすめです。

πの日、Exploratoriumでは円の周りを行進し、それから皆でパイを食べるイベントがあり、実はもう30年続いているそう。

実は昨日Exploratoriumは無料開放日、しかも無料パイも配ってたんだって、後から知った!

これは2年前のパイ行進のビデオ。

我が家の娘もどこで聞きつけたのか、アップルパイを作って食べたいとリクエストされました。

って、丸々パイを作ったところで、甘いものあまり好きでない我が家のメンバーが食べ切れるとは思えない。
パイ生地作るのもめんどくさい。
しかし子供のクリエーティブな願いは聞き入れないといけない。

結婚記念日にフルーツタルトを作った時の生地がまだ冷蔵庫に残っていたので、数学の苦手な私はパイの日に、これはパイだと子供を騙してタルトを作りました。


パイ生地もタルト生地も、作って冷凍保存しておけば、急なパイの日の襲来にも安心です。

材料(16センチのタルト型)

タルト生地(3回分をまとめて作った)

  • 無塩バター:125グラム(室温)
  • 粉砂糖:80グラム
  • 卵:1コ
  • 塩:少々
  • 薄力粉:250グラム(アメリカではCake flourを使いました)

フィリング

  • リンゴ:大1個または小ぶりのもの1個半
  • お好みのジャム
  • 砂糖(ブラウンシュガーが良い)
  • シナモン

作り方

  1. タルト生地を作る。 室温に戻したバター125グラムに粉砂糖80グラムを少しずつ入れながらミキサーでがーっと混ぜる。塩もひとつまみほど入れる。クリーム状になったら、卵も少しずつ入れて混ぜる。薄力粉250グラムも少しずつ入れ、ゴムベラなどで混ぜ、まとめる。まとまったらラップに包んで冷蔵庫に1時間以上寝かせる。
  2. リンゴを薄切りにする。りんごを4分の1に切り、種と芯を取り除いた後、皮をつけたまま、3ミリぐらいの薄切りにする。切ったりんごはボウルに入れ、上から砂糖とシナモンをふりかけてしばらく置き、しんなりさせる。
  3. タルト生地を空焼きする。タルト生地を型に敷き(生地の作った量の1/3を使用)、フォークで底に穴を開け、180C(360F)のオーブンで20〜25分ほど焼き、オーブンから取り出す。オーブンは消さずにそのままで。
  4. りんごを飾る。 焼けた生地に刷毛かスプーンで好きなジャムを塗り、薄切りにしたりんごを外側から順番に並べていく。中心に行くほど小さめで、より柔らかいスライスのりんごを選ぶと、バラの蕾のように巻ける。お好みで、並べ終わったりんごの上に再度砂糖とシナモンをふりかける。
  5. 再度焼く。 再度オーブンに入れ、5〜6分ほど焼く。ジャムを水で伸ばしたものを刷毛で塗って艶を出す。


実はこれレシピも何も見ずに適当に思いつきで作りましたが、意外と出来ました。
要はクッキー生地にジャム塗って薄切りにしたフルーツを乗せるだけなので、見かけよりは実は随分簡単です。
今回使ったのは、IKEAで買ったリンゴンベリー(コケモモ)ジャム。
りんごにリンゴンベリーでちょうどいいじゃん!はっはっは。

16センチの型なので、結構小ぶり。
本来カスタードクリームなど甘いフィリングを入れたりもするようですが、薄くジャムを塗っただけなので、子供もパリパリ良く食べました。

いつかはこれくらい病的に薄いのを積み重ねてみたいと思っていますが、今回は子供の手伝いが入ったので、ぐっと我慢しました。
これで子供が数学好きになりますように!!!
あ、でもパイじゃなくてタルト食べさせちゃった!

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【世界の朝ごはん・おフランス】サラセンのガレット

アメリカのスーパーでは、よく「バルクセクション」と言って色々な粉、穀類、ナッツ、豆やスパイスを量り売りで売っています。

これだとちょっとしか使わない変な粉(?!)も必要な量だけ買えて経済的。

そば粉も売っていたので、これでオサレなそば粉のガレットを作ってみました。

オサレなフレンチカフェなんかで、ブランチにカフェオレとかと一緒に食べちゃいそうなやつー!

おフランスというだけで、どうしてなんでもオサレに聞こえるんでしょう。

サラセンって、何やねん?

ちなみにこのお料理の名前はGalettes de Sarrasin。

サラセンのガレットとな?!

サラセンって世界史で習ったような気がするけれど・・ヨーロッパの人が大昔アラブの人、さらにはムスリムの人達を指すのに使った言葉だそうです。

蕎麦粉のことをおフランスではサラセンの粉と呼ぶそうで、

蕎麦粉はペルシャ人によってもたらされたから、というもあれば、

サラセンという言葉の意味は時代とともに変わっていて、中世ヨーロッパでは「東」の方角から来たらなんでもサラセンとつけていたという説もあるそう。

日本でも中国方面から来た舶来ものに「唐」とかつけちゃったりしてたのと似てるのか・・。唐辛子とか。

ヨーロッパの蕎麦について調べた植物学者によると、蕎麦粉の伝播のルートはいくつかあって、

  1. 南ロシアからポーランド、ドイツ、ベルギーを経由してフランスに来たルート
  2. トルコ、ギリシャ、ハンガリーから南ロシアに来たルート
  3. ベニスから商船経由で来たルート(これがより舶来感を増してサラセンの起源になったのでは説)

の3つが考えられるそうです。へーへーへー。

蕎麦粉はブリタニア地方で沢山とれるんだそうで、このガレットもブリタニアでよく作られるようですが、その他の地域でも食べるらしい。

もともとは貧乏な農家の食事で、蕎麦粉のお粥を鉄板に落としちゃったのが起源だとかなんだとか。

ちゃんとした食事として食べられるようになったのは1950年代から、なんだそうです(Wikipedia調べw)

 ・・・となんだか熱く蕎麦粉とこの料理の背景について調べてしまいましたw

生地材料(4〜5人分)

  • 蕎麦粉:330グラム
  • 塩:5グラム
  • 冷水:75cc
  • 卵:1コ

作り方

  1. 蕎麦粉と塩を混ぜ、冷水を少しずつ入れ、卵も割り入れる
  2. 冷蔵庫で1−2時間寝かせる(または一晩でも)
  3. 油をしいたフライパンで焼く。クレープの真ん中にチーズやハムを置き、卵を割って、端っこ四隅をたたむ。

小麦粉を混ぜるレシピなど色々バリエーションはあったけれど、敢えてそば粉10割クレープに。おフランスのレシピは塩を10グラム入れるとあり、ちとその多さに驚きビビって半分に。塩の種類によって塩辛さが違うしなぁ。

種を寝かせるのがめんどくさい。寝かせなかったらどういうことになるのかは謎。

でもそれさえクリアできれば、別に特に難しいことは無いので、お家でオサレ・サラセン・ブランチが簡単にできちゃうことは間違いなしです。

金曜の夜にでも仕込んでおいて、土曜日の朝にでも!または土曜の夜に仕込んで日曜の朝にでも!日曜の夜に仕込んでおいて(以下略

参考資料:

cuisine.journaldesfemmes.com

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