マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

【プロジェクト・エルサレム】16品目:スパイシーなキャロットサラダ

料理本「エルサレム」のレシピをいつ終わるかはわからないけど全部作ってみるぞ食べてみるぞプロジェクト。16品目はキャロットサラダです。

このプロジェクトの背景については、こちら。
www.maricafejp.com


中東で人参料理というと、モロッコのにんじんサラダが有名。

昔モロッコ人のお宅で教えてもらった作り方は、
輪切りに切って蒸した人参に、ニンニク、パプリカ、クミン、レモン汁、パセリ、オリーブオイルと塩をあわせたソースを和えるというものでした。

今回のレシピは、炒めた玉ねぎ、そして唐辛子ペースト、スパイスなどを混ぜたソースに、人参を和えます。

私が習ったのはモロッコのサラダでしたが、こちらは「トリポリ」地方の料理だそうで、
レシピでは「ピルペルチュマ」というその地域で作る唐辛子ペーストを使うよう書いてあります。

本にはこの唐辛子ペーストの作り方も載っていますが、ハリサでも良い、とのことだったので、家にあったそっちを使いました。

こちらはチュニジアを中心に使われているそうです。

八丁味噌甜麺醤コチジャン・・アジアに色んな種類の味噌があるのに似ているんだろうか(勝手な想像)。


玉ねぎを炒める時にフライパンを熱しすぎてちょっと焦がしてしまい、我が家の敏感な煙探知器がピーピーいって難儀しました。

どちらかというと、レモンの効いたモロッコのサラダのほうが好みかな〜。
料理本丸々一冊全部作り始めると、やはり好みじゃないのも出てきますね。

食べ物のことばかり考えている私の、食べ物執着エッセイベスト5

f:id:Marichan:20170211101702p:plain気がついたらはてなの読者登録数が100人を越していました。

いつも読みに来てくださっている皆様、ありがとうございますありがとうございます!

食べ物と同じくらいまたはそれ以上に文章を書くことが好きなので、好きなことの相乗効果で書きたいことが山ほど。衝動の赴くままに書き散らしておりますが、今後ともよろしくお願いします。

このブログは主に「カッとなって自分で作った料理」について書いていますが、これとは別に「食べ物執着エッセイ」をnoteという別の場所で書いています。

これは、世の中の事象、映画や本など、食べ物がメインでない物事の中にも、つい食べ物を見つけ、そこにばかりしつこく注目追求したコラムというか、エッセイ。

今回はその中でも、特に良く読まれている5点をご紹介します。

 

第5位:先生フローズンヨーグルトって何ですか

現在「専業主婦」をやっておりますが、去年、暇にまかせてデューク大学のデータ分析のクラスをオンラインで受講しました。

3ヶ月ぐらい、結構缶詰になってギーギー勉強したんですが、自分の好きな時間に家で勉強できるなんてまあなんて素敵。無料のクラスも随分沢山あります。

そんなオンラインクラスそのものについては、本宅ブログのほうにも書きました(というかまだ書き中)。

marichan.hatenablog.com

統計学MySQLだと、別に食べ物には全然関係ない、どっちかというと数字ばっかり出てくる授業だったんですが、期末試験に出てきたのが「フローズンヨーグルト」のオペレーションに関するケーススタディでした。

世界中から生徒が集まるオンラインコース。ここで出された課題に生徒たちの反応は・・?!

グローバル化(笑)が進み世界の人々と英語で色んなことを共有できるようになったとはいえ、自分の常識、当たり前をただ英語にしていただけでは無理〜!ということを再認識した一件でありました(コンテンツだけでなくUIでもよくある話)。

note.mu

第4位:日本初海外出張団!お醤油が恋しいお侍さん達

 皆さん咸臨丸はご存じですよね〜。

福沢諭吉とか勝海舟とかが乗ってたやつ。

乗ってる人が歴史的にイケてた人達ばかりだったせいか、歴史的なスポットはこっちにばっかり当たってますが、知ってました?咸臨丸、実は日本からサンフランシスコに行っただけ。しかも護衛船だったということを。

ワシントンDCまで行って大統領に会った遣米使節団がこれとは別にいたんです。

彼らは別の船に乗って、別の旅程、別のルートでアメリカを横断。咸臨丸のメンバーよりも随分長く長くアメリカに逗留していたのでした。

そしてなぜか、その使節団のメンバーだった我が家のひいひい爺さん。

そんな棚ぼた的先祖のご縁で、去年、ワシントンDCで開かれた、遣米使節上陸記念碑除幕式に、子孫の一員として参加してきました。

除幕式への参加そのものもなかなか面白い経験でしたが、一番気になったのは

初めての海外、食べ物は大丈夫だったの?」そして「使節団、大統領には何をご馳走になったのか・・というより、海をわたってきた日本人に会った大統領って、誰やねん?

ということ。そんなお話がこちら。

note.mu

第3位:食中毒シリーズその1:病院は4度聞く

食べ物について気になり始めると、それに関する歴史や文化、背景など、自分の興味の赴くままに調べたりすることも多く、それがとても楽しい。

わーこういうことだったんだ!と色々わかるととても興奮するし、そんな発見(あくまで自分の中での発見ですけどw)と興奮を共有したい!と息巻いて文章にしたりするんですが、気持ちが空回りするのか、意外とそういう記事に限って反応がよろしくなかったりもしますw

まあ自分が興味ある好きなことについて書き散らしているので、受けようが受けまいがこれからも書くけどなー!

その一方で、気軽にペロッと書いただけなのに、書いた途端にものすっごい勢いでアクセスされ、「受けが良かった」のがこの記事でしたw

他の記事が過去数ヶ月間かけて稼いできたアクセス数を、ほぼ1週間ぐらいで稼いだのがこちら。

しかも内容は私の食中毒・・つまりは下痢ゲロの話。

食べ物のことより、みんなの興味は、そっちなんかーい!!!!

・・とかなりガクッとコケました・・w

実は食べ物に良く当たる私。

シリーズはまだ第2弾までしか書いてませんが、下痢ゲロに関するネタはまだまだまだ沢山あります。

note.mu

ちなみにシリーズ第二弾は、エジプトでの「ファラオの呪い」のお話ですw

 

第2位:実験:すいすいパスタ(水漬けパスタ)は本当にもちもちなのか

こちら、もともと本宅ブログに書いたものをnoteに手を加えて載せたもの。

表題どおりです。

インターネットに拡散されている情報、そして食べ物に関する人々の結構大雑把な受け止め方について警鐘を鳴らす問題作。

でもないか。

条件をもっと色々揃えていろんなバリエーションの実験をしてみたくもありますが、そのためにはテストキッチンがぜひ欲しい。家の半分ぐらいキッチンだったらいいのに。

note.mu

第1位:イギリス貴族の朝食とエジプトの国民食

 この記事を書いたのが去年の5月。

書いたけどそんなに読まれず。

それが今年のはじめぐらいから急にアクセスがどわーと増えて、気がつけばあれよあれよと一番になった不思議な記事。

noteにはアクセス解析機能がない上に、アナリティクスを入れることも出来ないので、どうして急にアクセスが増えたのか調べることができません。

どこかにリンクがあるのか、誰かが言及したのか・・。

ちょっともぞっとしておりますが、日本でも人気だったと思われるイギリスのドラマ「ダウントン・アビー」に出てきた食事をきっかけに、食文化の広がり、つながりに気がついたお話です。

note.mu

 

もし良かったら、読んでみて下さいね〜!

ふんがっふっふ!

イースターのお料理、食べ物いろいろ。

今週末はイースターです。

子供達にとっては、イースターエッグを作ったり、エッグハントをしたりする楽しいイベント。


多分このイメージが先行して、日本では何かハロウィンの次に来る流行イベント、みたいな感じでイースターを紹介する記事をあちこちで見てちょっとモゾモゾしています。

これっても、もしかして卵業界の策略か?!

本来は復活祭と呼ばれるキリスト教のお祭り。
敬虔なクリスチャン(主にカトリック)の友達はレントといって1ヶ月以上お酒やらコーヒーやら色々断ったりしています。

そう考えると軽ーいラマダン風な感じもするな。
日本でもプチ断食だなんだって言ってるから、何か我慢するというのもひっくるめて流行らせたりしないだろうか・・・

またはラマダンブーム!とかもいずれは来るんだろうか(苦笑)

こちらは去年、プリスクール時代のお友達が通う日曜学校のエッグハントに誘ってもらった時のもの。

さすがに日曜学校主催だったので、復活祭とは何か教えてくれたり、アクティビティテーブルに置いてあった塗り絵もジーザス系でした。

イースター・サンデーは教会に行った後で、みんなでイースターブランチを頂くのがお約束。

うちはクリスチャンじゃないですが、イースターはブランチする、という風習だけはあり(笑)どうせまた両親と飲茶に行く予定。

広東系の我が家は、誕生日も飲茶。父の日母の日飲茶。クリスマスシーズンも飲茶。何か口実があるとすぐ飲茶です。う〜。

本来、イースターならではの食べ物といえば・・・例えばホットクロスバンズ
レーズンやシナモンが入った丸形のパン。
これはGood Friday(イースター前の金曜日)に食べるのがお約束・・ですが、もうその随分前からお店に出回ります。

本来は十字架の形にアイシングが乗りますが、地元のベーカリーではスマイリーになってました。

https://www.instagram.com/p/BSfORA7lft8/

子供の駄菓子分野では、「Peeps」という名前のマシュマロ菓子。絶対買わないけど。

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あとはキンダーエッグみたいな卵型のチョコレート(中におまけが入ってたりする)、うさぎ型のチョコレート、卵型のジェリービーンズみたいなのとか。絶対買わないけど。

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イースターブランチでは、ハムの丸焼きや季節柄アスパラガスなんかが良く出てきますが、持ち寄りにオススメなのがデビルドエッグ

ゆで卵の黄身のところを取り出して味付けし、それをまた元に戻すという、ゆで卵にちょっと手を加えた料理です。

コンセプトは面倒くさいですが作るのはとても簡単。

味付けの材料は、マヨネーズ、マスタード、ウースターソース、お好みでホットソースなどを入れるのが標準的。最後にカイエンペッパーをふりかけたりします。

我が家では、ちょっと和風に味噌を入れてみました。
ゆで卵3個に、マヨネーズ大さじ3程度、味噌小さじ1ぐらい。
マヨネーズはアメリカのふわふわ系を使いました。味や硬さによって調整しながら入れてみて下さい。

味付けした黄身をスプーンまたは絞り袋に入れて、黄身があったへこみ部分に入れます。

最後に抹茶塩をかけてみました。

買ってきた花を無理やり押し込んで、絞り方が微妙な見た目をごまかしてみました。

こちらは半年ぐらい前に、どこかのお店で食べたもの。盛り付けの参考に。
味付けがどんなのかも忘れてしまったけど、上にちょっとカニカマのほぐしたのか、イクラを置いてみたりしてもいいかも。

黄身に和えるのも、ワサビとか、明太子とかもいいかもしれません。

さて、日本におけるイースター、どんな形でイベント化されるんでしょう、ちょっと楽しみ・・・w

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【プロジェクト・エルサレム】15品目:中東のとりめし

料理本「エルサレム」全品制覇を目指す暇プロジェクト、15品目。

今回はご飯ものです!

チキン、炒めた玉ねぎなどをご飯と一緒に炊き込む、いわば中東のとりめし風お料理。

一緒に入っているスパイスは、カルダモン、シナモン、クローブ。
そしてカラントレーズンが入っています。


この料理は、ブハラ・ユダヤ人の料理「プロフ」の簡易版として紹介されてました。
「プロフ」・・・とはそう、ピラフのこと!

そしてブハラとは・・ブハラ・ハン国ってなんか世界史で出てきたような・・・。
今のウズベキスタンに16〜20世紀頃まであった王朝です。

ソビエト崩壊と共にこの地域に住んでいたユダヤ人の多くがイスラエルやアメリカに移住し、今ではウズベキスタンには数千人規模でしか残っていないそう。

逆にニューヨークはクイーンズのForest Hillsに大きなコミュニティがあるらしい。
そこにブハラ系のお店もレストランも沢山あるらしいので、ウズベキスタンに行くよりニューヨークに行ったほうが本場の味が食べられるのかも。

人の流れって、政治的な理由、気候や住環境などの理由、経済的な理由、色々あるけど、昔も今も脈々と続いているんですよね。

以前自分の遺伝子検査を通じて、自分の先祖がどこから来たか調べたことがあるんだけれど、それを通じて日本人だって何万年もかけて色々なところから集まった人の寄せ集めなんだなあということを強く感じました。

今の状態だってこれで完成形でなく、長い歴史で見たら一瞬の事象で、また色んなことで変わっていくんだろうし。

おっとぉ、話が飛んだ。

こういうピラフ料理は、中央アジアやペルシャからインドやトルコ、そしてフランスやスペインなどに広まったんだそう。
インドだとビリヤニですね。

日本にだって、多分ヨーロッパ経由で伝わったんであろう、ピラフ料理ありますしね。

ご飯や肉などの塩味に、ドライフルーツなどの甘みを合わせるのはペルシャ料理の影響だというのを、昔カレーの歴史本で読んだことがあります。

何世紀も前にシルクロードを通じて伝わった食文化を、今こうやってイスラエルからロンドンに渡ったシェフの料理本を見て、アメリカ在住の日本人がチャイニーズアメリカンの夫と子供と作って食べているなんて、なんだかねぇ。

食文化バンザイ多文化バンザイ。

なんだかほっとする、ものすごく馴染みのある味だったので、子供ががっついたのは言うまでもありません。

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