マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

【世界の朝ごはん】全く時短ではないフレンチトースト

優雅な朝ごはんといえばフレンチトースト(違う?)。

フレンチというからには、フランス料理なんだろうか?

でもそうしたらフランスではフレンチトーストはフレンチトーストとは呼ばれていなそう。

なんでも載ってるWikipediaさんによるとフランス語ではpain perdu (失われたパン)と言われてるんだそうで、古くて固くなったパンを美味しく食べる方法として、フランスに限らずギリシャなど、随分昔からある手法のようです。どれくらい昔かというと、日本の歴史でいうと奈良時代位だって!

多分牛乳と卵を使うところが、英語ではフレンチトーストと呼ばれる所以なんでしょうねぇ(フレンチバニラとかもそうだし)。

私はフレンチトーストというと映画「クレイマー・クレイマー」を思い出してしまいます。

ダスティン・ホフマン演じるパパが、マグカップに卵をぐちゃぐちゃに割り入れ(もちろん殻入り)指で混ぜ、食パンを折りたたんでそこに無理やり押し込んでディップ。

パンをフライパンで焼く時に残りの卵液も上からじゃーーーっとかけてしまう。

で、コーヒー淹れたりわちゃわちゃしている間に、トーストはお約束のこげこげに。

忙しい日の朝、ふだん料理しないパパがぱっと作れる料理では、まず無いかもね・・。


***


さて、我が家のフレンチトーストは、ホテルオークラの思いっきりパクリ。

フレンチトーストを食べると決めたら最低でも1日はかかる、簡単☆時短とは程遠いものです。

ホテルオークラが手の内を思い切り公開してくださっているレシピはこちら。

www.hotelokura.co.jp

ポイントは、パンを丸々1日かけて、たっぷりの卵液にじっくり浸すこと。
フライパンで焼く時間も、弱火でじわじわ15分。
難しくはないけど、時間はかかるレシピです。

しかしシェフの言うことを聞いてレシピどおりに作ると、プルプルのカスタードプリンのパンを食べているような、ものすごく美味しいフレンチトーストが出来上がります。

今まで食べていたフレンチトーストは、ただの薄焼き卵焼きパンだったんじゃないか・・と思えてくるような美味しさ!

これ、ホテルで朝食として食べると、奥さん、にーさんぱっするんですってよ!(2380円)

ほんなら家で作って食べるわー!
って、単にケチなだけかーい!

アメリカのトースト用のパンは、そうでなくても薄切りで小さいのですが、
このレシピで作る時にはものすごく厚切りのパンを使うことをオススメします。

我が家では、残り物のパンは使わず、このためにわざわざ厚切りのブリオッシュパンを買います。

もともとふわふわなところに卵液を吸い込んで、さらにフレンチトーストの高みへ・・・・!(うわー)

時間がかかるので、年に2−3回作れれば良いかなという感じではありますが。
金曜日の朝から仕込んでおいて土曜日の朝食に、ぜひお試しください。
または土曜日の朝から仕込んでおいて日曜日の朝食に、または日曜日の朝から・・(以下略)

タラモサラダはタラモだけどタラモじゃなかった

茹でたジャガイモに、タラコとマヨネーズを和えて作る「タラモサラダ」。

ポテトサラダよりも塩気が効いていて、小さい頃から大好きでした。

タラコにイモでタラモなんて名前もうまいことつけてあるな〜、魚を食べる国だけあって、日本の食材タラコでこんな料理を考えちゃうなんて、感心感心!さすがクールジャパン!

 

・・・とずっと思ってたのに全然違ってたョオイ!!!!

 

アメリカに移り、ギリシャ料理や地中海料理屋に行くようになってから気がついた事実。

左上にあるやつ。

「タラマサラータ」

あれ・・・日本語じゃないの?

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZHX8s5E%2BL.jpg

(amazon.comより)

タラマはトルコ語で魚の卵ぐらいの意味なんだそう。

サラータはそのまんま、サラダのこと。

なんだー!別に日本で考え出された料理じゃなかったんだ・・・。

 

時々自分のがオリジナルだと思いこむことってありますよねぇ(っていうか私だけ?みんな知ってた?)

それで急に思い出したのが、学生時代フランスに行った時のこと・・。クラブで友達と踊ってたらNirvanaの音楽がかかり、すると横で踊ってた地元の子が急に「これはフランスの歌だ」と主張しはじめ、「フランスだ」「アメリカだ」でちょっとした言い合いに(苦笑)

なんだったんだろうアレは。タラモサラダと全然関係ないけど、思い込みというと思い出す出来事でした。

 

本場でもじゃがいもを使うこともあるようですが、材料は主に白パン。そして大量の油。

マヨネーズは入っていない。

食感はイモベースよりも随分クリーミーで、どっちかというとディップになります。これをピタパンと共に頂きます。

って、考えたらこれパン+パンの組み合わせですね・・。

 

日本のタラモサラダはそれはそれで、新しい料理になってて、やっぱりそれはそれで好きです。

でももし食パンが余ったら、本家本元のほうもぜひお試し下さい。

こちら、完成品の写真が無いのですが、ある日旦那が作ってくれたレシピ。

材料

  • 玉ねぎ:1個
  • 食パン:100グラム(耳を切り、水につけておく)
  • たらこ:100グラム
  • 油(サラダ油、サンフラワーオイルなど):180ml
  • オリーブオイル:120ml
  • レモンジュース:75ml

作り方

フードプロセッサーに玉ねぎを入れて粉々にする。水気を切ったパン、タラコを順に入れ、良く混ざったら少しずつ油も入れる。オリーブオイルも入れ、味見しながらレモンジュースも追って入れる。

 

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【プロジェクト・エルサレム】16品目:スパイシーなキャロットサラダ

料理本「エルサレム」のレシピをいつ終わるかはわからないけど全部作ってみるぞ食べてみるぞプロジェクト。16品目はキャロットサラダです。

このプロジェクトの背景については、こちら。
www.maricafejp.com


中東で人参料理というと、モロッコのにんじんサラダが有名。

昔モロッコ人のお宅で教えてもらった作り方は、
輪切りに切って蒸した人参に、ニンニク、パプリカ、クミン、レモン汁、パセリ、オリーブオイルと塩をあわせたソースを和えるというものでした。

今回のレシピは、炒めた玉ねぎ、そして唐辛子ペースト、スパイスなどを混ぜたソースに、人参を和えます。

私が習ったのはモロッコのサラダでしたが、こちらは「トリポリ」地方の料理だそうで、
レシピでは「ピルペルチュマ」というその地域で作る唐辛子ペーストを使うよう書いてあります。

本にはこの唐辛子ペーストの作り方も載っていますが、ハリサでも良い、とのことだったので、家にあったそっちを使いました。

こちらはチュニジアを中心に使われているそうです。

八丁味噌甜麺醤コチジャン・・アジアに色んな種類の味噌があるのに似ているんだろうか(勝手な想像)。


玉ねぎを炒める時にフライパンを熱しすぎてちょっと焦がしてしまい、我が家の敏感な煙探知器がピーピーいって難儀しました。

どちらかというと、レモンの効いたモロッコのサラダのほうが好みかな〜。
料理本丸々一冊全部作り始めると、やはり好みじゃないのも出てきますね。

食べ物のことばかり考えている私の、食べ物執着エッセイベスト5

f:id:Marichan:20170211101702p:plain気がついたらはてなの読者登録数が100人を越していました。

いつも読みに来てくださっている皆様、ありがとうございますありがとうございます!

食べ物と同じくらいまたはそれ以上に文章を書くことが好きなので、好きなことの相乗効果で書きたいことが山ほど。衝動の赴くままに書き散らしておりますが、今後ともよろしくお願いします。

このブログは主に「カッとなって自分で作った料理」について書いていますが、これとは別に「食べ物執着エッセイ」をnoteという別の場所で書いています。

これは、世の中の事象、映画や本など、食べ物がメインでない物事の中にも、つい食べ物を見つけ、そこにばかりしつこく注目追求したコラムというか、エッセイ。

今回はその中でも、特に良く読まれている5点をご紹介します。

 

第5位:先生フローズンヨーグルトって何ですか

現在「専業主婦」をやっておりますが、去年、暇にまかせてデューク大学のデータ分析のクラスをオンラインで受講しました。

3ヶ月ぐらい、結構缶詰になってギーギー勉強したんですが、自分の好きな時間に家で勉強できるなんてまあなんて素敵。無料のクラスも随分沢山あります。

そんなオンラインクラスそのものについては、本宅ブログのほうにも書きました(というかまだ書き中)。

marichan.hatenablog.com

統計学MySQLだと、別に食べ物には全然関係ない、どっちかというと数字ばっかり出てくる授業だったんですが、期末試験に出てきたのが「フローズンヨーグルト」のオペレーションに関するケーススタディでした。

世界中から生徒が集まるオンラインコース。ここで出された課題に生徒たちの反応は・・?!

グローバル化(笑)が進み世界の人々と英語で色んなことを共有できるようになったとはいえ、自分の常識、当たり前をただ英語にしていただけでは無理〜!ということを再認識した一件でありました(コンテンツだけでなくUIでもよくある話)。

note.mu

第4位:日本初海外出張団!お醤油が恋しいお侍さん達

 皆さん咸臨丸はご存じですよね〜。

福沢諭吉とか勝海舟とかが乗ってたやつ。

乗ってる人が歴史的にイケてた人達ばかりだったせいか、歴史的なスポットはこっちにばっかり当たってますが、知ってました?咸臨丸、実は日本からサンフランシスコに行っただけ。しかも護衛船だったということを。

ワシントンDCまで行って大統領に会った遣米使節団がこれとは別にいたんです。

彼らは別の船に乗って、別の旅程、別のルートでアメリカを横断。咸臨丸のメンバーよりも随分長く長くアメリカに逗留していたのでした。

そしてなぜか、その使節団のメンバーだった我が家のひいひい爺さん。

そんな棚ぼた的先祖のご縁で、去年、ワシントンDCで開かれた、遣米使節上陸記念碑除幕式に、子孫の一員として参加してきました。

除幕式への参加そのものもなかなか面白い経験でしたが、一番気になったのは

初めての海外、食べ物は大丈夫だったの?」そして「使節団、大統領には何をご馳走になったのか・・というより、海をわたってきた日本人に会った大統領って、誰やねん?

ということ。そんなお話がこちら。

note.mu

第3位:食中毒シリーズその1:病院は4度聞く

食べ物について気になり始めると、それに関する歴史や文化、背景など、自分の興味の赴くままに調べたりすることも多く、それがとても楽しい。

わーこういうことだったんだ!と色々わかるととても興奮するし、そんな発見(あくまで自分の中での発見ですけどw)と興奮を共有したい!と息巻いて文章にしたりするんですが、気持ちが空回りするのか、意外とそういう記事に限って反応がよろしくなかったりもしますw

まあ自分が興味ある好きなことについて書き散らしているので、受けようが受けまいがこれからも書くけどなー!

その一方で、気軽にペロッと書いただけなのに、書いた途端にものすっごい勢いでアクセスされ、「受けが良かった」のがこの記事でしたw

他の記事が過去数ヶ月間かけて稼いできたアクセス数を、ほぼ1週間ぐらいで稼いだのがこちら。

しかも内容は私の食中毒・・つまりは下痢ゲロの話。

食べ物のことより、みんなの興味は、そっちなんかーい!!!!

・・とかなりガクッとコケました・・w

実は食べ物に良く当たる私。

シリーズはまだ第2弾までしか書いてませんが、下痢ゲロに関するネタはまだまだまだ沢山あります。

note.mu

ちなみにシリーズ第二弾は、エジプトでの「ファラオの呪い」のお話ですw

 

第2位:実験:すいすいパスタ(水漬けパスタ)は本当にもちもちなのか

こちら、もともと本宅ブログに書いたものをnoteに手を加えて載せたもの。

表題どおりです。

インターネットに拡散されている情報、そして食べ物に関する人々の結構大雑把な受け止め方について警鐘を鳴らす問題作。

でもないか。

条件をもっと色々揃えていろんなバリエーションの実験をしてみたくもありますが、そのためにはテストキッチンがぜひ欲しい。家の半分ぐらいキッチンだったらいいのに。

note.mu

第1位:イギリス貴族の朝食とエジプトの国民食

 この記事を書いたのが去年の5月。

書いたけどそんなに読まれず。

それが今年のはじめぐらいから急にアクセスがどわーと増えて、気がつけばあれよあれよと一番になった不思議な記事。

noteにはアクセス解析機能がない上に、アナリティクスを入れることも出来ないので、どうして急にアクセスが増えたのか調べることができません。

どこかにリンクがあるのか、誰かが言及したのか・・。

ちょっともぞっとしておりますが、日本でも人気だったと思われるイギリスのドラマ「ダウントン・アビー」に出てきた食事をきっかけに、食文化の広がり、つながりに気がついたお話です。

note.mu

 

もし良かったら、読んでみて下さいね〜!

ふんがっふっふ!