マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

【プロジェクト・エルサレム】5品目:アラブの炊き込みご飯、メジャドラ?ムジャダラ!

料理本「エルサレム」に載っているレシピを全部作るぞプロジェクト、第5弾。

 きっかけはこちら。

www.maricafejp.com

 「エルサレム」料理本では、「メジャドラ」という名前で紹介されていたレシピですが、「ムジャダラ」と呼ぶほうがどうも一般的なこの料理。

レンズ豆と、バスマティ米が一緒になった、いわばアラブの炊き込みご飯的存在のお料理です。

味付けはクミン、コリアンダー、ターメリック、シナモン、オールスパイス。

だいたいこのスパイスを合わせると、いわゆる「エスニック」的な風味になるような。

味のポイントは、上に乗せた、カリカリに炒め揚げした玉ねぎ。

ちょっと悔やまれますのは、写真がイケてない。

晩御飯を作りながら慌てて携帯で写真を撮ったので、照明も何もあったもんじゃないのが撮れてしまいました。

が、美味しかったんだよー!

やっぱりどんな国のものでも、お米料理は口に合います。

この写真をFacebookにあげたところ、イスラエル人、シリア人の友人両方から、

これアラブで人気の料理だよ

いや、アラブ『と』イスラエルでも人気の食べ物だよ!

と反応があったのが面白かった。

実際ムジャダラは、13世紀にイラクで出版された料理本にも記述があるほど、古い料理なんだそうです(Wikipedia調べ)。

宗教が違ったり国が違っても、長い歴史を経て地域に広がった料理、共通するものがあっても不思議じゃないですよね。

もうちょっと良い写真は、こちら。

これはロンドンのレバノン料理屋さんでいただいたムジャダラです。

料理本はこちら!

Jerusalem

Jerusalem

 

我が家のぬか床さん

外国暮らしが長くなると、意外と日本のものが無くても困らなくなってきます。

実はあんまり日本食食べなくても、無いなら無いでまぁいっかー、と思ってしまう。

こんな感じなのでホームシックにもならず、長いこと海外に出っぱなしになったのかもしれません・・。

実家から「何かいるものある?」と聞かれても、「こっちに無くてあっちにあるもの」が何かもわからなくなってしまう始末。

さらにここカリフォルニアは日系、アジア系のスーパーも沢山ある。

普通のアメリカのスーパーでも、日本の食材が結構ある。

ユニクロもダイソーも、最近ではくら寿司もやよい軒さえもある(行かないけど)。

海外の中でもかなり恵まれた環境なのかもしれません。

そんな恵まれた環境では、糠もオーガニックのものが簡単に手に入る。

ということで、ついカッとなって数年前にぬか床を作りました。

https://lh3.googleusercontent.com/se4yHenYVNFZbEYKpUdTqwB3ASSuUZIriglmnwx8V1s72w8iE9C9crzUymkPgtQiQxswZoiZn3vn0ezK_vLb3T9YSWx8Pq5tGiudsmxy8Y7I1iB8PF5GO3wunPWrfg9oKxugLBoSaiUgXAD1o4zoXXh3GPRVXszK95c0pB_kQGt_GmpliVGNgWCNhjlY9ekWfT8rPi8DKJ3CL7v7Cu8inyX-A44L-4EDu6Psugzz5yooWUCT7FZCJ3vxAWuXZoDUJ5U_i0aQEGpIMju1AtfEVb5eCb3WGNblk0zu21-0G5KZBXXny3n2vKlABi4xLCIqgUqojutjWqYyKmt9xg9MnKtX04v9d6bn9sI-t7kNTgWYDWOGrbKNqTzOIIJjDzB_eGrmvd46XvHs0d47zpAY53hGsupZ5eZG03QChk1AsT1x7-ZxvynkbDvHKWWqMriBw-gZhMrVnsCDaxYwlS8qx0KFrDs_zpRa0IDsjxtAByT42-XiGsXkMfsha7bvRTMntKxM1pfwXwVJ36EzGVv_Ad2gpdLukU707Bo_RO2wJvwtvC2klA5Hfs54O5UPY4fHejJb4zk5Q_AlgiQHDWYfHTAboGLZ1wlMXM8qMVPeICJ7RACweVuuzQ=s962-no

 ぬか床を作るにあたっては、お友達に借りたこの本を参考にしました。

有元葉子 うちのおつけもの

有元葉子 うちのおつけもの

 

 知識ゼロから始めたぬか床。

毎日かき混ぜないといけないんじゃ・・・と最初はびびって一生懸命お世話しました。

しかし数年たった今は、冷蔵庫の中でほぼ「放置」です。

時間がたって安定したのか、理由は不明ですが、それでもおとなしく、良い子にしている我が家のぬか床さん。

夏休みのあいだ2ヶ月ぐらい家を開けた時は、さすがに傷んだかと思いましたが、全然平気でした。

なぜか最近は野菜をつけてもぬか床に水が全然出ません(容器の蓋に水滴は不思議とつく)。

時々、適当に糠を足したり塩、粉からし、ニンニクや生姜やら入れたりはしています。

ぬか漬けといえば自分の中ではキュウリが王道。

こちらのキュウリはバカでかくて水っぽい。

日本のキュウリに近いのは、ペルシャのキュウリ(Persian Cucumber)。

漬ける時は、これを使っています。

 でも人間って贅沢なもので、無いものはねだる割に、実際いつでも手に入ると思うと有り難みがなくなったりするもの。

せっかくのぬか床も、最近は何にも漬けずにいたり、漬けたら漬けっぱなしで忘れて1ヶ月放置・・・なんてことも。

そんな放置プレイでも、黙って美味しく漬けてくれるぬか床さん。

今年はもう少し色んなものをつけてみようかな。

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【プロジェクト・エルサレム】4品目:ひよこ豆+スパイス

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「エルサレム」料理本のレシピを全部作ったれプロジェクト第4弾。

中東料理に欠かせないお豆といえば、ひよこ豆

これをマッシュして、タヒニ(ゴマペースト)やオリーブオイルとまぜまぜするとフムスというディップになります。

スープに入れても良し、そのまま食べても良し。

バターとハーブにからめても美味しい。

「エルサレム」料理本では、このひよこ豆ちゃんを、色々なスパイスと和えるレシピが紹介されていました。

スパイスは使ってもスパイシーじゃないよ

ひよこ豆と混ぜるスパイスは、クミンパウダー、オールスパイス、カーダモンパウダー。

この3つを和えるだけなので、とっても簡単。

ひよこ豆の水煮缶と、これさえあれば、「あらちょっとおかずが足りないわ」なんて時に素早く作れる、中東のお母さんの強い味方?!

ひよこ豆は、ガルバンゾービーンズという名前でも売られています。

スパイスを和えたら、オリーブオイルを敷いたフライパンでちょいと炒めます。

「スパイス」といってもスパイシーなものはいっこもはいっていません。

炒めていたら、なんとも芳しい香りが・・・・。

なんだかちょっと懐かしいようなこの香り。

なんだろうと考えたら、そうだ、「奈良の古いお寺の境内の匂い」みたいなんだ!!

ヒノキのような、お香のような。

フライパンに手のひとつもあわせたくなってきます(嘘)。

いちから茹でた豆はうまい

初めてこれを作ってみた時には、レシピに忠実に、乾燥ひよこ豆を一晩水に浸してから茹でる、という苦行もやってみました(いや実際はそんなに大変ではないです)。

ちょっと茹で加減を間違えて、茹ですぎてもしょっとしちゃった・・・。

でも明らかに風味が水煮缶のものとはちがう。

もっと香ばしいというか、豆豆しいというか、本来のひよこ豆の味ってこんなんだったんだ!と今さら再発見するような。

時間がある時に一気に茹でておいて、冷凍しておいてもいいかもしれません。

 さてこのレシピ、「中東のお母さんの強い味方」なんて書きましたが、料理本によると別にこれ、エルサレムの料理というわけではなくて、ロンドンにある「スペイン南部、アフリカ北部、中東系の料理を出す」タパス屋さんで出てくるメニューにヒントを得たものなんだそうです。えー何だ!

でもここらへんの地域のお料理って、国境が勝手に引かれているだけで、共通するものは沢山あるんだろうなーというのは、他のレシピを試してみても思いました。

意外と子供もがっついたこのレシピ、我が家ではすでに5回は作られている定番になりつつあります。 

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【世界の朝ごはん】イギリスといえば!フライアップな朝ごはん

平日の朝はバタバタでさすがにゆっくりご飯を食べている時間もありませんが、一番好きなのは週末の朝なんかにゆっくり食べる朝ごはん。

時々世界の朝ごはんシリーズと称して、色々な国の朝ごはんを作ってみています。

その第一弾は、エゲレス

去年、一昨年と夏はロンドンに長期滞在する機会があり、色々面白い経験をすることができました。

ロンドンに滞在して、しみじみ思ったこと。

そしてなにより声を大にして言いたいこと。

 

イギリス飯はまずくない!!!!

 

イギリスのご飯ってマズイんでしょ〜と聞くのは日本といえば寿司ゲイシャでしょ〜とドヤ顔で言うのと同じなんじゃないかと思ってしまう今日このごろ。

そりゃもちろん、観光客向けの店とか変なところに入っちゃえばマズイけど、それはイギリスに限ったことではない気もします。

 

(思えば私のまずいイギリス料理の経験も、学生時代、観光地風のところで食べたしなっとしたフィッシュアンドチップスとか、英語があんまりわからないフランス人に連れられていったデパートの食堂の安いバッフェとかだった・・)

 

旅のご飯やイギリスでの面白い経験については、日記ブログにも書いていますので、良かったら覗いてみてね。実は去年の旅日記がまだ終わっていない・・w

典型的なイギリスの朝食といえば。

卵、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、そしてトーストが付くのがお決まりのイギリスの朝食。

これは私達が滞在していたアパートの近くにあったカフェでいただきました。

ちなみにそのカフェ、アラブ人経営のイタリアン・カフェで、イギリスの朝食を出していますww

イギリスのベーコンは、アメリカのと比べて赤身が多くてちょっとハムっぽい(日本のにも似てるかな?)

ソーセージは、ものにもよりますが、イギリスのものはつなぎが多いなあという印象でした。

ベイクドビーンズにはアメリカにも類似品があります!アメリカのもののほうがちょっと甘めかもしれません。

こういう伝統的な朝食はFry-upとも呼ばれるようですが、果たして今、日本の朝食が毎回必ずしもご飯に味噌汁塩ジャケとは限らないように、イギリスの家庭でどれくらいこういう朝食が食べられているのかは不明です。誰か教えて!

 

追記

日本語でイギリス料理のサイトをやってらっしゃるチャーリーさんにお伺いをたててみたところ、人によりけりで、こういう朝食を毎日作る家庭もあるそうです。

チャーリーさん自身は週末やお客さんが来た時など時々、でもホテルでは絶対食べるべし、ということなので、やっぱり日本の朝食に似てるかも?!

ちなみにチャーリーさんのサイトはこちら。

oishii-igirisu-ryori.com

イギリスの家庭料理のレシピが満載です。本当、イギリス料理はまずくない。知らずにいると損するよ!

材料

  • ベーコン
  • ソーセージ
  • トマト
  • ベイクドビーンズ(缶)
  • トースト

 お豆は色々なメーカーが缶詰のものを出しているので、それを使ってしまいます。これはハインツの。

 

ハインツ ベイクドビーンズ 415g×2個

ハインツ ベイクドビーンズ 415g×2個

 

 

作り方

・・・というほどのインストラクションは無いのですが、

フライパンかホットプレートなどで、卵、ベーコン、ソーセージ、トマトを一気にじゅーじゅー焼いちゃいます。

トマトは焦げ目がちょっと付くまでしっかり焼くのが吉。

 

ソーセージはお好きなものを。

アメリカだと、朝食用のソーセージ(Breakfast sausage links)といって、小さめで、ちょっと甘じょっぱい、結構濃い目の味のものを売っていますが、日本だったらシャウエッセンとかかな?

サンフランシスコは、チキンとアップルのソーセージを良く売っているので、我が家はそれを使いました。

トーストは全粒粉のものを。

こちらのパンは日本のふわふわのと比べると質実剛健な感じです。

ふわふわパンはバターやクリームなんかが入ってるからだけど、こちらではアンデルセンベーカリーとか、中華系、韓国系などアジア系のベーカリーのみで手に入ります。

さて、これだけがっつり食べたら、その日は肉体労働に勤しむしかないネ!

 

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