マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

2021年買ってよかったもの

2021年もぼちぼち半分に差し掛かろうとしておりますが、今年上半期、台所用品で買って良かったものといえばズバリこれでございます。

どーん

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ルクレーゼのお鍋。なんですが、これは炊飯専用のココット。

以前は炊飯器を使っていたのですが、イギリスに引っ越してからは電圧が合わずにしまいっぱなし。ずっとお鍋で炊いていました。普通のステンレス鍋を使ったり、後ろに写っている青いルクレーゼの大きめなお鍋を使って炊いたり。

鍋で炊くこと自体は、火加減さえちゃんとしていれば、炊飯器よりもあっという間に炊けるし、わざとちょっと長めに炊いて、なべ底におこげを作って、それをこそげて食べるとパリパリしてて美味しい・・なんていうおまけもついているので、あまり苦にはなりません。

ただ炊飯用に鍋を一つ使ってしまうと、他の料理をするのに鍋が足りない!ということがあったり、内蓋がついていないので、吹きこぼれたりするのがいやだなぁと思っていたのでした。

土鍋が欲しいなあ・・と最初は思ったのですが、我が家にはそういうものを割っちゃう可能性が高い方(笑)がキッチンに立つことも多いし・・

というわけで、一大決心してこちらを購入。

色は他にも色々ありました

Staubも炊飯用のココットを出しているのですが、一番の違いは、内蓋の有無。

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これがあるからか、やっぱり吹きこぼれませんねぇ。あんまりひどいと、ガス台の所に糊みたいな水がどわーっと溢れちゃうことがあったので、これは大きな改善点でした。

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炊きあがりはこんな感じ。

さて、このココットで炊いたご飯、何か違いはあるのかというと・・・

思いっきりありました!!!

もともとあんまり白米の炊き加減に大きなこだわりの無かった我が家・・・

でも普通のルクレーゼの鍋で炊くのと、このココットで炊くのだけでも、随分違う!

同じ量の水で炊いているのに、ココットで炊いた方が、ご飯がふわっふわのもちもちになった!!!!!

普通のルクレーゼの鍋はちょっと大きめなので、2-3合炊いても鍋の底に薄く広がるからか、今までちょっと固めな炊きあがりだったんですよね。それに対して、ココットのほうは、やはり内蓋があったり、深めの形をしているからなんでしょうか、入れた水分が蒸発せずに、しっかりご飯を炊くのに使われているという感じがするのです。

固めのご飯が今まで好みだったんですが、食べたときの違いにはとにかく驚き、好みががらっと変わりました。

あと不思議なんですが、今までは家族3人で2合炊くとちょっと足りない位かなぁ、という感じだったのに、この鍋でご飯を2合炊くと、余るようになりました。かさが増えた?ちょっとでお腹いっぱいになってる感じがします。



そんなこんなで使い続けて半年、そんなにお安くない買い物でしたが、大満足でございます。
ただ人間の慣れって恐ろしいと思うのは、もう毎日これでご飯を炊いていたら、この味、この食感が当たり前になってしまい、当初のようなご飯を食べるたびにモチモチ!美味しい!という違いがもうわからなくなっている!!

この鍋のありがたみを毎回認識するためには、時々は違う鍋で炊いてみないとだめかな・・・(笑)

ちょっと深めなので、揚げ物にも使おうと思えば使えます。ただちょっと小ぶりなので、例えばコロッケを揚げるにしてもちょっとずつしか揚げられないので時間はかかる・・。

この大きさだと3-4合炊けるかな。我が家は今まで結局3合以上は炊いたこと無しですが十分事足りております。

日本だと電子ジャーがすごい進化しているから、そっちで十分美味しいご飯が炊けると思いますが、電流電圧の違う国間で引っ越しをした我が家は、こういうほうがどこでも使えて優れもの。いい買い物しました。

おうちでヌン茶

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ロックダウンの暇にまかせて、週末おうちで「ヌン茶」してみました。

ヌン茶・・・ブルースリーが振り回しているやつじゃなくて、なんでもエゲレス在住日本人の一部では、アフタヌーンティーがこう呼ばれている、らしい・・(笑)

作ったのはスコーン、サンドイッチ、それからパンナコッタ。

吉本新喜劇のギャグ「なんてこったパンナコッタ」にちなんで、パンナコッタを作って食べてみたい、という子供の希望から始まったんですが、実は甘いものそんなに好きじゃない我が家。

生クリーム、牛乳、砂糖、ゼラチンで簡単に作れるパンナコッタ、美味しかったけどそちらは二口ぐらい食べて御馳走様、になってしまいました(苦笑)

スコーンはこちらのレシピを参考に、ヨーグルトが無かったのでパンナコッタ作る時に買った生クリームで代用。ベーキングパウダーも入れたんですが、レシピの写真ほど膨らまず。すごいサクサクしたスコーンができました。

theokuratokyo.jp

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スコーンは、クロテッドクリームを先に乗せ、その後ジャムを乗せるのがデボン式、その逆がコーンウォール式だそうで、どっちが良いかはよく話の種になっておりますが、我が家は断然デボン式です。クリームのほうが固いのでそのほうが乗せやすい、ってだけの理由ですが。

サンドイッチは卵、きゅうり、スモークサーモン、そしてコロネーションチキン。

このコロネーションチキンはイギリスに来てからその存在を知るようになったのですが、ローストしたチキンを細かくしたもの、カレー粉とマヨネーズ、レーズンなどが基本になったチキンサラダみたいなもんです。

今回は、こちらのレシピを使いました。特に味の決め手になるのは、マンゴーチャツネ。

www.bbcgoodfood.com

名前の通り、エリザベス女王の戴冠式(コロネーション)を記念して作られたのがキッカケで広がったものだそうで、スーパーやカフェなどで売っている出来合いのサンドイッチにも、コロネーションチキンが具になっているのを買うことができます。

お菓子だったりちょっとした料理だったり、ヨーロッパではロイヤルファミリーの即位や結婚など慶事にちなんで作られたものも色々ありますね。また何か見つけたら作ってみよう。

おせちのレシピあれこれ

2021年あけましておめでとうございました!

今年は在宅で迎えたお正月、そしてまたまたロックダウンなロンドン。家にいると食べることが結構な楽しみになるので、家族の会話はつい晩御飯のメニューや冷蔵庫の中身について、になってしまっています。今年はおせちも、ロンドンで手に入るもの、出来る範囲ではありますが、ほぼ生まれて初めて色々自作しました。

色々美味しくできたので、レシピの覚え書き。

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田作りは、実家から送ってもらったイワシがあって助かりました。白ごはんドットコムのこのレシピに、適当にクルミも混ぜて。日本酒は無かったので、シェリー酒を使っています(これは中華料理屋をやっていた義理実家からの知恵)。

www.sirogohan.com

なますも白ごはんレシピ。紅白のバランスの割合、おススメ通りにやったらいい感じになりました。昆布は、子供の時なます用にハサミで切るのが私の仕事だったので、レシピには無かったですが子供にやってもらい投入。ゆずは、なんと一昨年かなり高額出して買った柚子の皮をずっと冷凍していたものを使いました。

www.sirogohan.com

きんとんは、子供作。イギリスでは栗のペーストが比較的手に入りやすいんですが、買い物に間に合わず。代わりに、さつまいもとリンゴを合わせるレシピで作りましたが、これはこれでさっぱり甘くて美味しかった!こちらでスイートポテトというと、オレンジ色のちょっと違う種類のものが売っているのですが、スーパーではなく地元のちょっと変わった野菜も置いている八百屋さんに行ったら、日本のさつまいもっぽいものがあった!

oceans-nadia.com

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かまぼこは、タイ系の食料品店でなぜか売っていた紀文のもの。最近のかまぼこは板についてないんですねぇ。冷凍だったからか、なんかぼそぼそしててこれは無くても良かった・・なんて思ってしまいました。

大ヒットだったのはこのローストビーフ。低温のオーブンで焼き、つけ汁に合わせて一晩寝かせ、翌日表面を焼く方法ですがすごく美味しかった!これはSous-videの変形版?これは普段のおかずでもまた作ろうと思っています。

www.fujitv-view.jp

こんにゃくは適当に出汁と醤油で煮つけました。

そしてこれまた初挑戦の伊達巻。冷凍してとってあったはんぺんを、1枚夫に料理に使われてしまうというハプニングwがあったものの、2枚とってあって良かった・・・。手でぐちゃぐちゃとはんぺんを潰し、卵や砂糖などを入れ、玉子焼き器で焼くこのレシピ。熱いうちに巻けば意外と簡単にふわっとした伊達巻が出来て、これまた大満足。

delishkitchen.tv

そして大盛り作った煎り鳥は、普段の適当な煮物ではなく、今は懐かしいビストロスマップのレシピ本にあった、「松田聖子の実家のがめ煮」レシピを参考にしてみました(爆)みりんや砂糖など、結構糖分をガバガバ入れるのがちょっと・・でも出来上がると、あんまり甘くないんですよね。これは他のおせち料理にも言えることなんですが、とにかく砂糖を多用するので、かなり調節しました。

ことしもよろしくお願いします。

ロンドンで、寿司

・・・を食べると高くつく。概して外食の高いロンドンですが、ちょっとした日本料理店に家族3人で行こうものなら、あっという間に1万円近くなってしまいます。

最近はスーパーやテイクアウトの寿司屋さんも増えましたけれど、だいたいがマグロとサーモン、あってエビ・・というのがお約束。冷蔵されて固くなったシャリにも哀しみを感じます

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こちらは、まだ通勤していた頃、職場の近くにあるWasabiというお店でよく買っていた、美味しい・新鮮な・寿司(職場には2月以降行ってません・・・もうずっと在宅勤務w)。

いやいや、お寿司が食べられるだけでも十分嬉しいんですけどね。でも、まあ、たまにはもそっと他の魚も食べたいなあ・・


というわけで、コロナでどこにも行けず、誰にも会えず、家族で食べることばかりが楽しみになってしまった昨今、夫や子供の散髪(笑)と合わせて私が手に入れた新たなスキル・・・


寿司だって家で握ればいいんじゃん!


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どーん!

今まで地元のスーパーでも手に入る、スモークサーモン、ツナ缶、アボカド、カニカマなんかを使って子供だましの手巻き寿司なんかはたまにやっていたのですが、握りを家でやるのは考え付かなかった。

コロナになって便利になったのは、今までに無かった(または知らなかった)色んな食材の宅配サービスを活用できるようになったこと。

今までレストランに食材を卸していたような業者さんが、ロックダウンでレストランが閉まったのを契機に、一般の人にも宅配してくれるようになったケースも多くて、野菜やお肉、魚など、今まで地元のスーパーの少ない品ぞろえで何とかやりくりしていたのが信じられないくらい、質の良い、バラエティに富んだ食材が手に入るようになりました。

お魚も、真空パックになった質の良いお刺身などが買えるこちらをお友達が教えてくれて、世界が大きく変わった!!!!!!

soldeli.co.uk

ロンドンだけでなく、イギリスだったらどこにでも送ってくれるみたい。ヨーロッパ在住の日本人の間では、オランダにある北海水産も有名ですけれど、ここのお店はイギリスにあるし、今のところオーダーした翌日にすぐ届く(しかも結構朝早くに!)のがスバラシイ。

お刺身は、イカなど一部を除いてはサクで来るので、お寿司用に自分で切る必要があります。実は我が家普段からあまり魚を食べないのもあり、あーんまり魚の扱い方を知らなかったので・・・

とりあえず魚の切り方、お寿司の握り方、全部YouTubeで見てからやりましたw

www.youtube.com
生徒さんのガヤがちょっと気になる動画w でも魚の筋とか方向とか知らなかったことを結構丁寧に教えてくれているので、目から鱗であった。

www.youtube.com
この動画は凄い。一流の職人さんが手際を見せてくれています。同時に、長年培ってきた技術は、本当に身に染みているのだろうなあ、そして職人さんって親方の技術を見て覚える部分も多かっただろうから、その技術を言語化して教えるのはあまり得意じゃないんだろうな、と思わせるところも、微笑ましいといったら語弊がありますが、職人の世界を垣間見たというか。私も動きを見てなんとなく見様見真似で親方から盗んでみましたw

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20分ぐらいYouTubeみてやった結果がこれでございますw まあそれなりに形になりました。

いやー、一度家族でお寿司屋さんに行く値段で、3日ぐらいはすしざんまいができるのが分かったので、もうマグロとサーモンばかりのお寿司屋さんに行くことはなくなりそうです。

でも同時に、自分でやってみると本当の寿司職人さんへのリスペクトがさらに高まりました。見様見真似で素人がちょっとやって、まあなんとなくそれっぽいものはできましたが、それもパックになったネタを切っただけのこと。

やっぱり色んなネタを扱っているお店は、握る技術もだけど、それだけ魚に関する色んな知識とか技術が必要・・!旬の魚は何か、そして新鮮な魚の見分け方、さらに魚の構造を理解して、上手に切ることの難しさ。

家にある台所包丁だったのもあるんですが、とにかくキレイにお寿司のネタ用にスーッと削ぎ切りにするのが特に難しかったです。

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余ったネタはヅケにしたり、時にはセルフ海鮮丼。いやー贅沢!ここのところ、今までにないペース(といってもロックダウン以降3回ぐらいですが)でお魚を注文しては、1.5か月に1度のペースですしざんまいを楽しんでいますw