マリカフェ

世界の色んな料理や面白いレシピを見ると、ついカッとなって作ってしまう、ほぼ好奇心と食欲のみに突き動かされている料理ブログ

忘年の食べ物日記

年末なので、イギリスも忘年会というかクリスマス会が建て込んで、相変わらず外食が多い。

クライアントからも、こんなチョコレートが届いた。人生はチョコレートの箱のようだとかなんとか、フォレスト・ガンプが言っていたような気がするが、実際どんな中身が出てくるかわからない、色んな形のチョコを選んで食べるのは楽しい。まあ、箱のところに何味かは全部説明は書いてあるのだけれども。

12月某日

子供の買い物につきあい、無印に行く。海外ではMUJIと呼ばれている。日本では生活に寄り添った、比較的気軽に買えるブランドだけど、こっちでは結構高いので、なんでも無印でそろえるわけにもいかない。MUJIで売っている家具や家庭用品などは、アメリカにいた時には玩具みたいなサイズの小ささに驚いたけど、ヨーロッパはやはりサイズ感が日本に似ているので、結構ありだなぁと思ったりはする。

しかし子供がここで買い求めるのは文房具。ペンやバインダー、ルーズリーフなど。そう、イギリスではノートもペンでとる、試験もペンで答えを書く。あんまり鉛筆の出番が無いので、書きやすいペンは結構大事。私と違って結構几帳面な字でノートを取る子供、文具にもこだわりがあるらしい。そういえば私は日本で高校生だった時など、わざわざソニプラに行ってアメリカの質の悪いノートやペンを買っては使って喜んでいたなあ・・。お互い、地元で作られていないものをわざわざ使っているのがちょっとおかしい。

お昼ごはんは最初はカフェに行こうと言っていたけれど、寒い日だったのでついつい通りすがりの丸亀製麺。数年前にイギリスで開店してから、あちこちに支店が出来た。日本では地元のショッピングモールのフードコートの店しか行ったことがないが、多分内装もメニューも日本とはまた違った変化を遂げていると思う。トムヤムうどんとか、とんこつうどんとか、多分日本には無いでしょう・・。

私は肉玉うどん、子供はとんこつうどん。海外でうどんやラーメンを食べると汁がぬるいのが残念。トッピングのネギや天かすなどはじゃんじゃん入れられるのは良い。外食の高いロンドンにあって、丸亀製麺は釜揚げであれば結構安いので、比較的手軽な部類に入る。私はどちらかというと、ぽつぽつと出来始めた杵屋麦丸のほうが好みかなあとは思う。

通りすがりの日本人観光客か出張者っぽい人が、立ち止まって丸亀の看板やメニューの写真を撮っていったので、ロンドンでこんなのあった!とどこかにポストするのかなぁ、と思いつつ私も真似して撮ってみた。

その日の夜は、家族コラボ飯。子供が自分で作りたい、といい続けていたフレンチオニオンスープをとうとう作ってくれた。本当ならスープの上にパンやチーズを被せて焼いたりするんじゃなかったっけ、と思ったが子供は別にして出したかったらしい。スープの上には、おろしたチーズが載っている。カリカリに焼いたフランスパンは、大きなクルトン的な役割を果たして、なかなかいける。

右の豚肉は、パパ作。イタリアの酢豚とでも言おうか、豚肉をローストしたものに、バターとバルサミコとはちみつなどを絡めたもの。私はあとからのそのそ台所に入って、先日書いたウクライナの韓国人参サラダを作った。この料理の背景とレシピについては、またそのうち。

12月某日

忘年会と言うか道場のクリスマス会、パブにて。30人ぐらいはいたかな?出欠の返事をする時に、セットメニューから、好きな前菜やメイン、デザートを選んで事前注文するしくみ。写真はあんまりキレイにとれていないけれど、チキンレバーのパテ、ターキーのロースト、どれも美味しかった。

イギリスでは日曜日はサンデーローストといって、こういった感じで、お肉をローストしたものに、付け合せの野菜、そしてヨークシャープディング、というプレートをいただくことが多い。ヨークシャープディングは、甘くないシュー生地みたいな感じで、お肉にかけるグレービーをこれにもかけて食べたりすると美味しい。

このお店のは、ローストした野菜の甘みがびっくりするほど強くて、すごく美味しかった。ローストポテトも外がカリカリ。不味いといわれることも多いイギリス料理だが、きちんと調理されていれば、美味しいのだ。デザートはチーズプレートを頼んだのだが、デザートが来る前にみんなでわーきゃー席を立って騒いでいたので、食べるのを忘れた。

12月某日

お友達とクリスマス会。最近大相撲がロンドンに巡業に来て大好評だった。私の周りでも、日本人じゃない人達のほうが高いチケットを取って見に行ってた位。その巡業期間、お相撲さん達が、いつものお相撲さんの格好でロンドンの色んな観光名所や、へーこんな所に行ったんだ!というようなお店でショッピングをしている楽しそうな様子がネットにたくさんあがってきて、それはもう「ほっこり」する風景だった。その中にベイズウォーターにある中華料理屋、マンダリンキッチンも入っていた。行ったのは、そのお店。

クリスマスですから!昼から乾杯。

このお店では、ロブスターと蟹の麺がとても美味しかった。アメリカでもよく義両親がお祝いになるとお店で頼むアイテム。こちらのも、遜色なく美味しい。別のテーブルでは、一人で来てこの麺を一人でがっつり全部食べているおじさんさえいた。

みんなでクリスマスプレゼント交換も。ひとりひとり、何が入っているか開けたのだけれど、ウェイターのお兄ちゃんがそれを横目でチロチロ見てたのがちょっとおかしかった。何が出てくるかやっぱり気になるよね!

このお店はサービスもとても良くて、こういった料理も取り分けてくれるし、人当たりもとても丁寧なのが良かった。そしてかなり色々頼んで食べたのに、みんなで割ると、え、それだけ?という思うくらい、思ったよりも安かったのも良かった。こういうのは大勢で行くのが吉ですな。8年前のアメリカでは、10人弱でコースメニュー頼んでも200ドル、なんてこともあったけど・・インフレの今は、そうもいかないか。

お茶もして喋り倒して帰ってきたら夕方近く、夕飯はパパが準備。チキンを冷蔵庫に残っていたパプリカと一緒にワインとバターなどでどうにかしたもの、粉もたくさん余っていたので、いわゆるアメリカの「ビスケット」も。そしてこの季節になると出回る芽キャベツは、ベーコンと一緒に炒めて。芽キャベツを見ると、冬だなークリスマスだなーと思うようになった。

12月某日

今度は会社のクリスマス会、毎回ロンドンのちょっと面白いスポットに行ってアクティビティをし、晩御飯を食べる。昔若いセールスの男の子がいた時はかなり酒を飲んで結構日本の体育会系風になっていたこともある(イギリス人は普段はご飯を食べずに飲んだりするので、結構凄まじいことになる)けれど、最近はボスが全く飲まなくなったり、落ち着いた大人ばかりの職場になってきたので、軽くワインを1杯ぐらい飲むにとどまった(それでも別の上司はボトル2本ぐらい開けてたと思うが、全く変化無し。笑)

会社の奢りで、おしゃれなホテルの中にあるレストランだったので、色々遠慮なく注文。ホタテのグリルはちょびっとだったが、付け合せにブラックプディング(豚の血や脂、オートミールなどを腸詰めにしたもの)がついている、とあったけれど、本当にちょびっと、小指の爪位のものがカリカリに焼かれて入っていた。

昔、興味本位で1日だけ、ミシュランレストランの厨房に入れてもらったことがあったのだけれど、その時にも思った、高級レストランって実は使う一つ一つの食材の量はすごい少なかったりする。

牛の脛肉だかを長時間煮込んだもの。ホロッとしているがちょっと乾燥気味だった。でもこの下に敷かれているポレンタ(とうもろこしの粉をマッシュしたもの)はパルミジャーノチーズも入っていて、すごく美味しかった。

職場の人って不思議ですね。長時間一緒に仕事をする間柄だけれど、別に友達ってわけでもないし、といって仲が悪いわけでも無いし。過去働いた職場の同僚など、毎日やり取りしてたのに、もうとっくに名前も顔も忘れてしまった人もたくさん。仕事じゃなければ決して出会うことがない人達、でもその中でも、長年友人として、仕事の損得無く繋がっている人もいるわけだから、それはやっぱり貴重だと思う。

昔、ロンドンに住む前、旅行で行った際にミシュランレストランの厨房に潜入して働いた経験談はこちら↓

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