エルサレム料理本の中で、エルサレム郊外にあるユダヤ人とアラブ人カップルのレストランが紹介されていた話を以前書きました。
そういえばこのレストラン、CNNの旅と食の番組「Parts Unknown」で紹介されてたよなー、と番組を見返したところ、そこでは料理本の著者、ヨータム・オトレンギさんが、料理人・旅人・ライターでありエッジーなちょいワル親父であるアンソニー・ボーデインを、このレストランにつれていき一緒に食事をしていました。
イスラエル、ちょっと街を出てハイウェイを走ると、周りは何もない砂漠だったり、そこに昔戦争の時に使ったらしい装甲車の残骸が落ちてたり、ロバの死体が転がっていたりと、かなりハードコアな環境。
でもそんな中を走っていると、ふっと緑あふれるオアシスのような街というか集落がパッと出てきたりするんです。
そして一方、人工的に作られたそれこそ「壁」の向こう側パレスチナの景色はずっとバラックだったり、緑の無いグレーな景色だったり。
なんというか環境が生か死か、0か1かみたいな感じな世界。
これは自然の中に八百万の神々を見つける暇なんか無いだろうな〜、こりゃ絶対的な神様一神教が生まれる環境に違いないわ、と以前訪れた時しみじみ思いました。
このカップルが住む村も、カラッと乾燥した感じの山に囲まれた場所のようですが、画面に写るレストランは、とっても爽やかなで気持ちいい緑に囲まれたオアシスのような場所。
そこで出される料理を皆で食べながら会話が進むなかで登場したのが「ズッキーニとミントとドライアプリコットをあわせたサラダ」。
ん?なかなか面白い組み合わせ。でも画面にちょろっと出てきただけで、調理法は不明。
一度聞いたら忘れられず、名前だけをヒントに想像と憶測だけで作ってみました。
ファーマーズマーケットで買ってきたズッキーニはちょっと薄切りにして少し塩を。
家のプランターで滅茶苦茶に育っているミントはみじん切り。
そして乾燥させたアプリコットも細かく切って、全部和えて、オリーブオイル少々、白ワインビネガーも少々。
作った直後は、ふーん、という感じでしたが、一晩置いたら味が馴染んで全然違う感じに!
特にアプリコットに水分が染み渡って、それがまたズッキーニに風味を与えたようです。
そして、こういうサラダ的な料理は、冷蔵庫でキンキンに冷やすより、室温で食べたほうが風味を感じられるみたい。
そういえば以前読んだ何かの料理本でも、サラダドレッシングの材料を混ぜた後、「味を開かせる」ために暫く室温に置く、という記載があったのを思い出した。
置いておけば置いておくほど美味しくなるサラダ、作りおきにも良いかも〜。